mm "サンショウウオの四十九日" 2026年6月30日

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@miho-0525
2026年6月30日
サンショウウオの四十九日
人から見たら1人の体には左右で別の人間が生きている。 医師が書く結合性双生児、杏と瞬の物語。 杏と瞬の視点がコロコロ切り替わりながら進んでいく。読みづらいと感じる人もいるみたいだけど、序盤だけじゃないかな。 境界線が溶けて行く感じが好きな人も多そう。 こんな形で、ぐんぐん読み進めさせることができるのは朝比奈さん上手だなーと思う。 朝比奈さん自身が本当に優しくて、真っ当で、丁寧で真面目なひとなんだと思う。どの作品を読んでも。今回もそう。 【哲学的】みたいな感想が多いけど あまりそう感じなかった。 デカルトの言葉を引き合いに出してのテーマ主張みたいなところがあるから、そうゆう意味では哲学的な側面は確かに強めなんだろうけど、個人的に受け取る部分はその上澄みにしか過ぎなかったとゆうか。 本当にこの本で、思考や意識と自分の存在みたいなもんのこと考えるのかなみんな。 勿論、脳みそも心臓も子宮も、夢も思い出も食事もすべてを共有した杏と瞬は考えるだろうと思う。 今動かしてる手は、わたしの意思だけど、杏の意思でも動かせる、だとしたら私だけのものってなんだろうと思って行き着いたのは、その事実を認識している【意識】だけが、すべてから独立した自分だけのものじゃないかって。 でも自分ごとにはできなかったかな私は。 ただ、本の素晴らしさって、自分が体験しえないような体や人生や時間や、そうゆうものに思いを巡らせてみることだと思うから そうゆう意味で、良い読書体験だった。 最後のほうは、朝比奈さん自身が突き動かされて、彼自身が本当に没入して書いたんじゃないかしらってくらい勢い?とかが詰まっててすごく好き。 相補相克。 白黒のサンショウウオ。
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