芙蓉
@fu_rong_28
2026年6月30日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
アンディ・ウィアー,
小野田和子
読み終わった
ライランドの壮絶な困難を粘り強く解決していく姿勢とユーモアのある人間性は「火星の人」のマークと共通している。
でもライランドは科学者だけど宇宙飛行士じゃない。
宇宙へ行くことを自分で選んだ人間じゃなかった。
自分が宇宙船に乗った経緯、自分が臆病者だったこと、死ぬことへの恐怖、その全てを思い出したときの彼にスーパーヒーローとは違う人間味を感じた。
ロッキーとの関係性もライランドは保護者的な立ち位置にいるわけじゃない。
ロッキーの能力に頼って弱音を吐けるような対等でかけがえのない友だちでいるのがとてもすてきだった。
p.288
「きみはすでに考えを持っている。質問ではない。ぼくはきみを知っている。きみはすでに考えを持っている。考えをいう」
絶望に打ちひしがれているときに自分を信じてこんな言葉をかけてくれる友人が側にいるのは希望だ。
ライランドにとっての結末もハッピーエンドだったと思う。しあわせ、しあわせ、しあわせ!
ロッキーは本当にいい奴だ。
その一方で私はストラットの孤独が気にかかる。
p.351
「いまのわたしたちにあるのは〈ヘイル・メアリー〉だけ。どんなに小さかろうと、成功率を高める要素があるなら、わたしはどんな犠牲でも払う。」
彼女はその後どんな人生を歩んだんだろう。
映画には原作とはまた違う展開があったし、キャラクター性や感情の部分を俳優さんの演技で観れたのも良かった。科学的な描写に至っては自分の想像力に自信がないから先に映画を観たことは失敗じゃなかった。