傘野 "追憶の夜想曲" 2026年6月10日

傘野
傘野
@amemoyou0831
2026年6月10日
追憶の夜想曲
追憶の夜想曲
中山七里
御子柴礼司シリーズの2作目。今回も面白くていっきに読んでしまった。 御子柴礼司は法廷でのパフォーマンスは派手だけれど、証拠固めとして地道に足で稼いでいるそのギャップが良かった。今回、なかなか横移動が激しい。渡瀬刑事と近いところがあるようにも思う。 依頼人が神戸の長田区に住んでいた、というくだりでこれは絶対震災が出てくるのだろうな、と思っていたが案の定だった。そして、御子柴弁護士は実は九州出身だったのだな…九州在住で関東の医療少年院に入っていたのは、少年法をゆるがしたニュースだったからなのか。 倫子の描き方が個人的にはややあざとかったけれど『ブラックジャック』のピノコがモデルだと聞いて、ならいいかと思った。 また、途中の犯人視点のモノローグはなかった方が良かったようにも感じた…あれがあると、なぜ長女が部屋から出てこないのかほぼ解ってしまうので、逆算して真相にたどり着いてしまう気がするのだが…ただ、これがないと展開が飛躍しすぎということになるのかな。 真相は前回よりさらに後味が悪かったし、途中の夫のモラハラもなかなかきつかった。むしろバッドエンドと言えなくもないというか。 シリーズの後半くらいで出てきそうなエピソードな気もするのに、まだ2作目なので今後どう展開するのか非常に楽しみ。
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