

傘野
@amemoyou0831
読んだ端から忘れていってしまうので、はじめてみることにしました。
- 2026年9月4日
十戒夕木春央読んでる - 2026年9月2日
- 2026年9月1日
月のうた左右社編集部読んでる - 2026年8月31日
水歌通信くどうれいん,東直子,植松しんこ読み終わったふたりの歌人が交互に短歌と散文をつづるスタイルで構成されている。 くどうさんの短歌と散文にはストーリーがあり、キャラクターがかなりしっかりできていて、一方東さんの方の散文は詩的で、人間というより謎の生命体のような雰囲気がある。 作中でこの二者はなにか物理的な接触があるわけでもストーリーに影響しあうわけでもないのだけれど、短歌を読むとなんとなく、今そばにいるのかなと思わせる部分もあって、面白かった。 川上弘美の『神様』や『龍宮』っぽさもある。 特に好きだった歌を、 アスファルトの匂い伝えて消えていく雨は地中の妹になる 熱帯魚色のシューズが世紀末色のシューズに襷を渡す ふりむけば必ずきみのいる夏の夜の街路樹数えきれない - 2026年8月30日
プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術みきいちたろう読み終わった前半部分、納得できる部分が多かった。「公的領域で話す言葉の方が本音」と考えるとそのひとの真意を推し図る必要がなくなる。関係の淡いひとに対してであれば、この考え方は楽だな、と。『星の王子さま』がモラハラの被害者だったというエピソードも面白かった。 一方で後半は、実践が難しいな…とも感じた。「他人の言葉は玄関先で聞く気持ちで」といっても、他人は実際そんなに丁寧に私的領域に入ってこない。もっと強制的に侵入してくる感じというか、不要な言葉を手渡してくるというより、突然投げつけられるイメージだと思う。なのでスルーすることが難しく、なぜ自分がこんな不条理に…という気持ちになってしまう。 自分のなかにブレない芯をまず持たないと、他人の言葉を「スルー」できないということ。その仕組みには納得できるけれど、そんな芯をどうしたら持てるか、ということまでは踏み込んで書かれていないように思った。そして対人関係の具体的な対応策についてもあまりない気がした。他人の言葉は深刻にならずに「それはあなたの感想ですよね」と心の中でつぶやいて場数をこなせ、ということなのかもしれないが。 - 2026年8月30日
プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術みきいちたろう読んでる - 2026年8月23日
お金について考えてみた内野舞読み終わったお金はいくらあってもなぜ不安になるのか、ということにスポットを当てて書かれている。自分もダブルワークをしていたことがあったけれど、確かにストレスがかかって逆に使ってしまうことも多かった。 お金はまず日常で不快や不便に感じているものを改善することに使った方が、浪費を抑えられるという指摘は覚えておこうと思った。 ただ作者について検索してみたのだけど、この方は特にFP2級などの金融系の資格を持っているわけではないのかな…現金と封筒で管理して使いすぎの家計を立て直す方法が載っているのだけれど、これは林總『正しい家計管理』の方法とほとんど同じだな、と感じたので。しかし林さんのやり方はもっとストイックで、プールするための銀行口座や銀行の定期預金を利用する方法などまで細かく記載があったので、それよりはざっくばらん、いい意味で続けやすくアレンジされているとは思う。 - 2026年8月23日
ロバのスーコと旅をする高田晃太郎読み終わったイランからはじまり、トルコ、モロッコとロバを連れて徒歩で旅をした著者の記録。この本の後日譚『ロバのクサツネと歩く日本』から先に読んでいたので、旅のスケールの大きさに素直に驚いた。イラン人のホスピタリティは凄いな、と思わせられる一方で検閲や思想などの著しく制限されている国であることも思い出させられる。 ただ政治と宗教が一体化しているといっても無神論者の人も存在しており、その国、その人種で物を見てはいけないということも同時に感じられた。作者が元新聞記者のためか、文章が非常に上手く、状況や感情についてフラットに書いてくれているのも良い。 作中、印象的なエピソードはいくつもあるが、作者が強盗(!)に襲われた際にたまたま通りかかったイラン人の家族が作者を乗せて車で後を追ってくれて、イラン人の奥さんは車の中から棍棒(なぜ用意があるのか…)を取り出して、強盗に応戦しようとしてくれたエピソードが特に好きだった。 - 2026年8月23日
お金について考えてみた内野舞読んでる - 2026年8月23日
ロバのスーコと旅をする高田晃太郎読んでる - 2026年8月18日
悪徳の輪舞曲中山七里読み終わった今回も面白かった。今回は御子柴礼司の母親の裁判を担当することになり、作者は御子柴礼司に容赦なく受難を仕掛けてくるなと感じた。依頼してきたのは御子柴礼司の妹で、当たり前だけれどめちゃめちゃ険悪な雰囲気で、双方歩み寄ったりすることもなく(それはそうなのだけど…)逆にそれが良かった。 御子柴礼司にとっての弁護士活動は「贖罪」であるわけだけど、それを決意した時点では彼はまだモンスターのままであって、受難をくぐり抜けることによって人間らしい感情を体得していくのだろうな、と思う。 今回もいっきに読んでしまう面白さだったけれど、個人的には首吊りの縄から検出された木材と梁の木材が違う、という指摘を検察がスルーしていた、という指摘になかなかモヤってしまった。なんとなく検察にミスをされると冷めるというか…「新たな証拠」のような提示のされ方であれば、そこまでモヤらない気はするので、出し方なのだろうけれど。 - 2026年8月18日
悪徳の輪舞曲中山七里読んでる - 2026年8月15日
塚本邦雄歌集塚本邦雄,尾崎まゆみ読み終わった特に好きな歌を、 にくしみき支へられたるわが生に暗綠の骨の夏薔薇の幹 煤、雪にまじりて降れりわれら生きわれらに似たる子をのこすのみ 棒高跳の靑年天につき刺さる一瞬のみづみづしき罰を ディヌ・リパッティ紺靑のらく楽句断つ 死ははじめ空間のさざなみ 夢の沖に鶴立ちまよふ ことばとはいのちを思ひ出づるよすが - 2026年8月15日
塚本邦雄歌集塚本邦雄,尾崎まゆみ読んでる - 2026年8月10日
ファイア・ドーム(下)辻村深月読み終わった上巻は読むのが苦しかったのだけど、下巻になってずいぶんスムーズに読み進められた。それには桜木透真の存在が大きく、登場人物の、そして読者にとっての精神的支柱になっていたように感じた。 25年前の事件が徐々にあきらかになっていく訳だけれど、読者的には田村晋也くんの死の真相はうっすら予想できるので、その過程と結末を「見守る」物語という印象だった。これは2人の人間の死によって、その周囲の人間の人生がその後どれくらい壊れてしまったのか、という話なのでこの本の分厚さはその壊れてしまった人々の人生を整えるためにこれほどかかった、ということでもあるのだろう。 物語は少なくとも25年前の事件の当事者たちにとってはきれいなかたちで一区切りついてはいるが、巽直弘や本間の家族にとっては新たな「ファイア・ドーム」になるのではないか。なので実はほんとうに終わっているわけではなく、このラストは25年前の関係者たちがようやくこれから「部外者」になれた穏やかさでもあるのだと思った。 - 2026年8月10日
ファイア・ドーム(下)辻村深月読んでる - 2026年8月6日
ファイア・ドーム(上)辻村深月読み終わった物語前半、何も起こっていない穏やかな展開がつづくのに不穏さがずっとある。それが光太朗くんの行方不明をきっかけにいっきに噴出して息苦しい雰囲気になり、ふだんなら何でもなかった選択がその日に限って「最悪」になってしまったり、言葉の順番、選び方、情報で何を最初に出すか出さないか、些細なすれ違いが「断絶」を生んでしまう…その息苦しさはネットニュースのコメントが炎上している展開にピークを迎える。 このあたりが苦しいのは登場人物たちが「普通」の「いいひと」ばかりということと、実際のネットの炎上が間接的にひとを殺した事件を想起させるからだろう。そしてネットのコメントに加担する人たちの声は本当にただのお気持ち表明であって正義を振りかざして攻撃しているパターンはほとんどなく、そういう温度感もリアルだった。 「巽くん」が絶妙にやばい感じで、こういう『凍りのくじら』の若尾のような、他者をコントロールしようとする人間を描くのも上手いなあ、と感じる。下巻が非常に楽しみ。 - 2026年8月6日
ファイア・ドーム(上)辻村深月読んでる - 2026年7月25日
青天若林正恭読み終わった面白かった。作中でがっつりアメフトのルールが説明されるわけではないので、置いていかれるひとは置いていかれる気がするが、といっても説明に徹する箇所があると急速に冷めるはずなので、展開も上手くいっていると思う。 『アイシールド21』のおかげで、アリのRBというポジションの役割を把握していたので、面白く読めた。RBでそんなに足が速くないのは確かに苦労しそうで、そのために作戦を練っているというのも腑に落ちる。 1章で勝率は絶望的だけれど、往年の少年マンガがだいたいそうであったように、勝てないにしてもいい試合をするのではないか、という期待を完膚なきまでに打ち砕いてくれて気持ちよかった。その後の2章ではクラブに連れて行かれたりとなかなか共感性羞恥を刺激してきて読み進めにくかったのだが…その後の3章以降はめちゃめちゃ面白かった。2章で「アリはかっこ良くないんだぞ」ということを読者に言い聞かせる感じなのだろうな。 後半の「一秒先が見える」は経験者としての真理なのかもしれないけれど、マンガの魅せゴマっぽさはどうしてもあった。…といっても、ラスト数分の戦いを長文にするのもリアリティがなくなるし、けっこう考えて書いてるんだろうな…とこちらもいろいろ考えつつ楽しんで読めた。 - 2026年7月25日
青天若林正恭
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