積読家 "ぜんぜんダメでパーフェクトな..." 2026年6月30日

積読家
積読家
@tsuntsundondon
2026年6月30日
ぜんぜんダメでパーフェクトなわたしたち
作家・演出家である山田由梨のエッセイ。「作りたい女と食べたい女」の脚本家らしい。私はあいにくドラマを観ていなかったが、夜テレビをつけた時によくやっていたので、少しだけ観ていい雰囲気のドラマだなと思っていた。 エッセイはクスッと笑えるものもあれば、刺さるものもあった。特に著者も「勇気がいった」と言っていた冬季うつの話は私も考えさせられた。平常どれほど仕事に精を出し、大切な家族もいて、かつ自己肯定感高くても、冬シーズンになれば仕事をセーブしないしけないくら調子が落ちる。私が印象に残ったのはその先のことであり、冬季うつになる自分を理解した上で「そうなってしまうよね」と認めていることである。受け入れるほど積極的にはなれなくても、認めること自体が自分の気持ちをずっと軽くすることもあるように思う。自分が自分を許すことができたら、できそうで案外難しい。でも、自分のことだからこそ意識できるし取り組むことができる。タイトルの「ぜんぜんダメで、パーフェクト」が、取り立てて自分のダメなところを明るく肯定するわけでもなく、でも謙虚や厳しさも傍において「パーフェクトだよね」って私も言いたいし、みんなで言い合いたいなと思った。 印象に残った引用 「頑張れるときと、頑張れないときは確実にあって、しかもそれには明確な理由なんてなかったりする。わたしのように、季節に左右されることだってある。そういうときに、人と比べることの無意味さにも気づいた。」 「誰かの力になりたくて、助けたくて、ボランティアに来たのに、わたしはもらってばかりだった。誰かの力になるには、全然無力だし、助けるなんておこがましかったことを知った。」 「夢を叶えることが素晴らしいことなんだとしたら、叶っていない状態の今はなんなんだろう。夢のための伏線だろうか。人生は全部本線じゃないだろうか。 夢を持つことは、希望と表裏一体で、現状否定につながることでもあるのかもしれない。夢は持ってもいいけど、持たなくても全然いい。」
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