ゆきまち "女の国会" 2026年7月1日

女の国会
女の国会
新川帆立
国政・地方政治などの「男性主体の世界」で戦う女性たちが主人公のミステリ小説。登場人物たちが立たされる状況や「女性であること」がために傷つけられ踏みにじられるという事実に本気で腹が立ったし、悲しくなった。でもそれはきっとこれまでの自分の経験の中で感じた社会での理不尽にも重なる部分があるからなんだろうと感じた。 また先日テレビで見た女性政治家の方たちの座談会の内容ともオーバーラップして、フィクションではあるものの、どこかでは現実の問題としてあるんだろうなと思う。それがとても悔しいし震えるくらい怒りと嫌悪感がこみ上げる。 2024年出版ということだけれども、女性の首相が誕生したこのタイミングで読むとそれがどれほど大変で歴史的なことなのかを改めて感じさせられた。(支持するか否かには関わらず) ミステリー作品としては、最後の謎解きはなるほどと思わされたものの、途中の展開は劇的な場面にしてはあっさりとしすぎていて少し肩透かしを食らった気分だったかな。 「元彼の〜」の剣持麗子みたいなわかりやすく強火なキャラクターがいないからスカッとするシーンや描写は控えめだけれども、芯を持った女性たちが戦う姿は読んでいて頼もしかったし嬉しかった。
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