"月がきれいな夜に、誰かに思い..." 2026年6月30日

雅
@miyabi_
2026年6月30日
月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった
SNSでよく見かけたので書店で手に取ってみた。 初めて読む作家さんで、後から知ったが前作と舞台設定が繋がっていたらしい。 料理好きなので、章タイトルが料理の名前だったことが、読もうと思った気かけになった。 完全に短編集だと思って読み始めたから、一本の大筋のストーリーがあって、ゲストを絡めて進んでいくのに2章から驚いた。 主要キャラは「足りていない」人間とされる人ら。その中で、どのようにもがいて感じて生きていくのかを、サブキャラクターを通して見つめていくお話。 全体的に綺麗な文章だなぁという印象。ままならなさを言葉にする作家というフレーズを見たが、ままならなさを表面上描き出してるというのが個人的感想だ。物語の形式上、1キャラクターを魅せれる解像度がどうしても低くなってしまうのかもしれないが、主要キャラの「雨宿り」の3人も1章ずつ触れられていたが、そこまで感情移入というか深いところで感情は揺さぶられなかった。この作品の前に、キャラクターの解像度が高すぎる作品を読んでたせいでもあるかもしれない。または、偶々自分が今の人生に満足しているから、「足りている」側の意識で読んでいたからだろうか。この作品を読んで、救われる、今の自分を受け入れられる人もきっとたくさんいるだろう。 私にとっては、良い意味で気軽にアニメを見る感覚で読める小説だった。息抜きになった。 個人的に、唐揚げを作るのが苦手なのでこの本に出てきたレシピで一度作ってみたい。彼女らが食べた唐揚げの味を知ってみたい。
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