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@208steps
2026年6月30日
言語化するための小説思考
小川哲
読み終わった
何だかエクスキューズが多くて読みにくいまえがきに始まり、1章「小説国の法律について」と独自ワールドが続き、ちょっと合わないかも…と危惧したが、読み進めるとそうでもなかった。
一貫して誰に何を届けたいか、そのためにはどう届けるのか、という普遍的なテーマを扱っているので、小説以外にも通じる話だな、と思った。
し、振り返ってみると1章は結構良かったな
。確かに自分と法律が違ってるせいで楽しめない作家、いるわ!
「文体」「伏線」は著者と私で語の意味するところ(あるいは法律)がかなり違っているせいかあまりピンと来なかったが、「文体」の章で示されている「情報の順番」の話は面白かった。
せっかくなので著者の小説も読んでみたい。あと、「ラウリ・クースクを探して」も。
タイトルは、新書化あるあるですが、元の「小説を探しにいく」のほうがしっくり来る。(まあ新書で売れるようにわざわざタイトル変えるんだから仕方ないとは思うけど。言語化ってつけると新書読む人に売れそうだよね。)
新書といえば、説明のための作中作的な小説を章の冒頭に配置して、「…というのは全部私が考えた嘘ですが…」というのを何回かやるので、だんだん著者が信頼できない語り手のように思えてくる、新書なのに。
