
野家(neue)
@tolle_lege
2026年6月30日

パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 (ハヤカワ文庫SF)
フィリップ・K・ディック
読み終わった
地球での生活が失敗続きで、火星の徴募制度に自ら志願するバーニィの「どうにでもなれ」という気分が、今の自分にはとてもマッチした。だからこそ、チューZを使うことで消せない傷跡(≒聖痕)を負った上で、それでもなお現実を受け入れて生きようとする彼の姿に熱いものを感じた。馴染みの薄いキリスト教の知識や度重なる虚実皮膜の侵犯に、若干消化不良感も否めないが、『ユービック』に引き続いて大満足のディック体験だった。