
ni
@nininice
2025年3月26日

墳墓記
高村薫
買った
満開の木蓮の下で一ページ目を開く。大切に大切に読みます。
三月二十八日
朝日新聞の記事より。
「際限がないんです。こんな世界が書きたいという欲望が。これからも基本は音の世界。音が聞こえてくるような世界をつくりたいですね」
次の音の世界も楽しみ。ようやくざわついていた心が静かになってきたので、『墳墓記』読み始めたい。
装画は「水面の春」という作品の部分らしい。水面の春と聞いて思い浮かぶ和歌。
花の色のをられぬ水にさす棹の雫もにほふ宇治の河長 定家
花誘ふ比良の山風吹きにけり漕ぎゆく舟の跡みゆるまで 宮内卿
ふもとゆく舟路は花になりはてゝなみに浪そふ山おろしの風 良経

