
長山
@Naga_book
2026年7月1日

さよならジャバウォック
Audible Studios,
伊坂幸太郎
オーディオブックで聴いた
さよならジャバウォック【Audible】感想
初Audible。体験としては、文字で読んだほうが間違いなくよい気がする。
ただ、量子が何度も同じことを聞き返すところや、くどいくらい描写を繰り返すところは、文字で読んでいたら嫌になってやめていたかもしれない。そこをAudibleで自動的に流れていく、受動的な「聴く読書」として体験できたのはよかった。聞き終わったときに、厚い本を読んだ時のような読後感はない。
本の感想としては、伊坂幸太郎の軽妙な描写や、インパクトのあるワンセンテンスが本当にすごい。
伊坂作品の作風がSFだと初めて知ったんだけど、確かにほんの少しSF要素がある。前半はほとんど説明がなく、戸惑う量子と一緒にこちらも戸惑いを追っていく。それが最終的には全部一本につながる。
むしろ、最後まで耐えられるかどうかを篩にかけられているような読み味だった。
それをカバーするように、破魔矢・絵馬との会話や、斗真・北斎コンビの会話劇が軽快でいい。どこを好ましいと感じるかで、面白いと思うか、つまらないと思うかが分かれそうな作品だった。