一年とぼける "パレスチナ詩集" 2026年7月1日

パレスチナ詩集
パレスチナ詩集
マフムード・ダルウィーシュ,
四方田犬彦
出版側も明らかに白眉として配置しているであろう長編詩「壁に描く」にやはり一番惹かれた。壁。パレスチナと合わさることで、読みながらも様々に場所も規模も歴史も、壁に「描く」という行為も変わっていくようだった。それなのに、印象としては大上段に構えた大詩人というではなく、あくまで地に足をつける他ない自己を離れることはない。 訳者解説もすごく良かった。作者についてはもちろん、文脈や意味が詳説されていて、また詩を読み直して理解を深めたくさせてくれる。その分、自分の知識や認識の低さに不甲斐なくも思う。
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