
むむりん
@A_mk3Y
2026年7月1日

熟柿 (角川書店単行本)
佐藤正午
読み終わった
たまらない。絶望が果てしなく、苦しくてたまらない。
けれど、読み進めたい。こういうジャンルの物語は苦手なはずなのに、ページが止まらない。初めての経験。
目の前だけを見て、がむしゃらに生きていくことしかできない時期もあるけれど、「熟柿」の精神で過ごすことがあってもいいかもしれない、と思える作品だった。この言葉に出会えて、よかった。この言葉が心にあることで、いつか、辛くて暗い道のりに自分が立たされたとしても、希望を持てる。希望を忘れずに、頑張ることができる。そんな気がする。
そして、久住呂親子のように、快活に相手の心中を察し、手を差し伸べられる人間でありたいと思う。土居さんのように、焦らず、急かさず、相手に寄り添って、相手が自分を信じてくれる、信じたいと思ってくれる人間でもありたい。
きっと私も、そんな人たちに救われるはずだ。
子を持つ親として読んだら、きっと号泣するんだろうな。近い将来、また読み返してみたい。

