もぐもぐ羊 "星のせいにして" 2026年7月1日

星のせいにして
星のせいにして
エマ・ドナヒュー,
吉田育未
I 赤 を読み終えた。 第一次世界大戦の末期のダブリンで猛威を振るうインフルエンザが人々の命を奪っている最中に、必死に患者の命を守ろうとする看護婦(当時は女性の仕事だったのでこの表記なのかな?)のジュリア・パワーがインフルエンザに罹患した妊婦を一人で2人(途中から3人)看護する修羅場だった。 妊婦たちは経産婦で、イタ・ヌーナンは11人目の子どもを妊娠しているというのに驚いてしまった。 カトリックだから避妊も中絶もできないとはいえ夫は何をしてるんだ!と怒りが湧いた。 彼女たちは出産のたびに歯を失うなど健康を損なっている。 今でいう多産DVなのでは?と思うのだけど、妊婦たちの子どもたちのことは語られても夫の気配は感じられない。 この小説の執筆時にCOVID-19が世界中で流行っていたそうで、著者はあとがきでヘルスケアワーカーに感謝と敬意を記していた。 インフルエンザはこの当時はまだ謎の流行り病だったようでわれわれが経験したコロナ禍と似たような状況だったのかもしれないけれど、今の方が衛生環境や医療技術も格段に進歩しているので、そんな中で奮闘するジュリアはよくがんばったなと思った。
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