いわたかな "アルケミスト 夢を旅した少年" 2026年6月29日

アルケミスト 夢を旅した少年
アルケミスト 夢を旅した少年
パウロ・コエーリョ,
山川亜希子,
山川紘矢
『やりたいことを見つける世界の果てのカフェ』の感想をまとめていたら、久しぶりに読み返したくなって読んでみた。たぶん15年ぶりくらいだったんじゃないかな。 この本は、ユーミンで言うところの「目にうつる全てのことはメッセージ」という歌詞を、そのまま物語にしたような作品だと思う。ピンとくるものがあったら、見て見ぬふりをするんじゃなくて、まずは一歩を踏み出したい。 私が特に好きなのは、長年店を営みながらも、「今さら変われない」とどこか諦めてしまっているクリスタル商人に、主人公の少年が、クリスタルの陳列ケースを作ろうとか、クリスタルのコップでお茶を提供しようとか、いろいろ提案するところ。 単にいいアイデアだからじゃなくて、少年が毎日働くなかでクリスタルのよさを知って、自然とみんなが幸せになる提案が生まれてくるところが好き。結果として少年自身の未来も動き出すし。 もう一つ心に残ったのは、少年がオアシスで出会ったファティマという女の子。初めて恋をした相手を、自分のそばにつなぎ止めようとするんじゃなくて、あんなふうにスッと送り出すなんて、普通できないよ。すごすぎる。 砂漠で受け継がれてきた価値観の中で育って、自然とああ振る舞えるのかな。一緒にいることがすべてじゃなくて、相手が自分の人生を生き切ることが一番大事だと知っている。 私も子どもたちに対して、ファティマみたいなスタンスでありたい。夢がかないますように、また会う日を楽しみにしているねって送り出せる親でありたいな〜。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved