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いわたかな
いわたかな
@iwatakana
  • 2026年4月28日
    京大マガジン 0号「失敗」
    京大マガジン 0号「失敗」
    土井善晴さんのポストで知ったこの雑誌、ネットで取り寄せるしかないかなと思ってたけど、偶然本屋で見かけて即購入。表紙にデカデカと印字された「失敗」というテーマがいいよな〜! この冬、娘の中学受験を経て、私自身も失敗の痛みや意味と真正面から向き合うことになった。最初の対談で三宅さんがおっしゃっていた通り、失敗しても終わりじゃないんだよな。次がある。失敗のない人生なんてない。 一番印象に残ったのは、北川進先生のインタビュー。ノーベル化学賞受賞者の座右の銘が「無用の用」とは…! 一見無駄に見えることの中に価値を見いだせるのは、日々の積み重ねや備えがあってこそなんだな。 高校での講演会で大失敗したエピソードには思わず笑ってしまったけど、聞き手の体験に結びつけて話すことで伝わりやすくなるというコツには、なるほど〜と思う。まさに失敗から学ばれたんだな。 また、加藤翼さんという方の文章も心に残った。あれこれ失敗しながらも動き続けてはいるし、体を動かすようになったことで、少しずつ人生が開けていく様子がおもしろかった。この世には、林業をしながら本屋を開いてる人もいるんだな。 失敗って人生を動かす原動力になるんだなと思わせてくれる一冊だった。
  • 2026年4月28日
    猫を棄てる 父親について語るとき
    最近Audibleで『海辺のカフカ』を聴き直しながら、こんな物語を書いた村上春樹さん自身はいったい何に深く傷ついた人なんだろう、と考えていた。その答えの一端を垣間見たような気がするエッセイ。  まず、お父さんから引き継いだ戦争のトラウマ。村上作品にときどき戦争や兵士が登場するのは、そういう背景があったのかと腑に落ちた。毎朝欠かさずお経を唱えていたお父さんの背中。戦争は人の中に長く深く傷を残す。やっぱり絶対にダメだ。  そして、お父さんと疎遠になっていく過程で生まれた傷。ありのままの自分を受け入れてもらえないというのはやっぱりつらいよ。お父さん自身も軍で嫌というほど経験しただろうになぁ。傷はこんなふうに次の世代へ連鎖していくのかと感じた。  それでも村上さんがすごいと思うのは、そうした中でお父さんの期待をはねのけ、自分の道を貫いたことだ。私は何度か負けてしまった。期待に応えるほうを選んでしまって、後悔している自分がいる。どうせ傷つくなら、自分の道を行くほうがいい。  村上さんの選択には、苦しい感情が伴ったかもしれない。でもその選択のおかげで、私たち読者は彼の創作の泉から湧き出す物語を享受できている。それはとてもありがたいことだと思う。  「好きなことはどこまでも追求するけれど、好きになれないものにはほとんど関心を持てない」という村上さんの性質が、娘とそっくりで思わず笑ってしまった。娘は娘のままですばらしいけど、なんだかお墨付きをもらったような気分、笑。
  • 2026年3月23日
    カフェーの帰り道
    40歳を過ぎてから小説を書き始めた作家さんの直木賞受賞作ということで、気になって手に取った。5編のうち3編に戦争が関わっていて、読みながら何度も「戦争は嫌だな」と思った。 大切な人を戦争に取られ、帰りを待ち続ける時間のつらさや、家族を失った人の苦しみは計り知れない。自分の息子だったらと思うと耐えられない。 もうひとつ印象に残ったのは、「外に出ること」の大切さ。園子も幾子のお母さんも、一歩外に出たことで人生が動き始めた。私も意識して外に出てみようと思う。それは単に出かけるという意味だけでなく、コンフォートゾーンから出るということも含めて。 ちなみに、この本で「とつおいつした」という言葉を初めて知った。「行ったり来たりした」という意味らしい。
  • 2026年3月15日
    おとなになるってどんなこと?
    インスタで見かけて気になった一冊。私は40代だけど、「成熟するって難しいな」と感じることが多くて、何かヒントをもらえたらと手に取った。 「自分を極めると人の役に立つ」とか、「得意なことに逃げない」という言葉には、はっとさせられたし、強く印象に残った。でも、いちばん心に残ったのは、ばななさんとお母様のお別れの場面。死別ではないけど、関係の終わりを受け入れる瞬間。 とても静かで、人と人とが本当に別れるときって、きっとこういう感じだろうなと、手に取るようにわかった。自分もまたそういう岐路に差しかかっているからかもしれない。なんとか踏みとどまってはいるけれど。 ばななさんの家庭環境について、これまで詳しく知らなかった。ばななさんは淋しかっただろうし、お姉さんも大変だったのではないかと思う。それでも、そうした時間をくぐり抜けて、今のばななさんや作品があるんだと思うと、とても励まされるし、心強く感じた。
  • 2026年3月13日
    君は君の人生の主役になれ
    10代の私のそばにも、鳥羽さんみたいな先生がいたらよかったのにな〜!と思わずにはいられなかった。でも救いは、この本を読んだ私が、いま10代の自分の子たちと向き合えること。 親からの逃げ方が書いてある本だけど、子どもたちにもぜひ読んでほしい。 去年息子が高校に入学したばかりのころは、子どもをどこまで手放して、どこまで守ればいいのか、真剣に考えたな〜。そして今は、どこまで理解を示すのか、考えることが多い。 親として、子どもにとっての安全基地でありたいと願いながら、子どもが自分の輪郭をつかむための「壁」の役割も果たす必要があるんだろうなと感じる。私はどうしても前者に気持ちが傾きがちだから、自分の線引きをちゃんと見つめていきたい。 この最高に難しい塩梅について、うんうん考えながら、これからも子どもたちと向き合っていこうと思う。
  • 2026年2月15日
    中学生のためのテストの段取り講座
    春から中学生になる娘にいいかもと思って買ったのに、私のほうが先にどんどん読んでしまった。すごく読みやすくておもしろかった! 「全体量を把握して割り振る」という超シンプルな方法。私もあれこれ手帳に書いて日々をやりくりしてるけど、毎朝整理する時間を持つようにしよう。 「スケジュール表だけが人生」って字面だけ見ると衝撃的だけど、手帳大好きマンとしてはわりと理解できる。書いたことってだいたい実現するんだよな〜。 娘には、自分で自分を支えられる大人になってほしい。他人の評価じゃなく、自分がいいと思うことを信じて生きていってほしい。段取りってそのための土台になるんだな。 娘もさっそく読み始めた。どう感じるだろう。
  • 2026年1月26日
    私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている
    古賀さんの本を読むのは初めて。日記を書いている身として、このタイトルがどういう意味なのか確かめたくて手に取った。 去年、日記に毎回うまいタイトルをつけようとして挫折してしまった私。この本を読んで、「印象的な一文を抜く」という方法を今年から採用することにした。ありがたい🙏 実際に生活にも影響があって、土曜の朝に『ラジオのあさこ』を聴くようになったし、久しぶりに冷凍グラタンも買って食べた。ラジオのあさこ、土曜の朝にぴったりで元気が出るんだよな〜。 古賀さんの息子さんの急な発言が、実は『千と千尋』の一場面だったというくだりも印象的。私が「こんなのわからなくない?」と息子に同意を求めようとして、最初の台詞を読み上げた時点で「あ〜千と千尋やろ」と即答されてしまい大笑い。ここ、そんなに名場面か?😂
  • 2026年1月16日
    イン・ザ・メガチャーチ
    ファンダム経済を背景に、立場も世代も異なる3人の人生と、「物語」の威力を描いた作品。40代の人間として、「今後還ってくるのは、これまでやってこなかったことかもしれない」という言葉は、正直こわかった。 久保田は寂しい男だと思う。それは本人だけの問題じゃなく、育った国や時代のせいでもあるのが苦しい。とはいえ、いつまでも現実の娘を見ず、理想の娘だけを見ているのが本当〜〜にダメだった。そのせいで、娘が苦しい思いをしている。 ただ、他人に陰で笑われるようなことでも、新しいことをやってみたのはよかったと思う。この人はここから現実を突きつけられて、どう生きていくんだろう。 澄香は、ずっと両親の顔色をうかがって生きてきた結果なんだと思う。私はINFJ(-A)、彼女はINFPで、生育歴や物事の感じ方に共感できる部分は多かった。推し活だったら、界隈の言葉遣いに親近感を持つ感じとかね。 でも、人のものを盗むのは完全にアウトだし、推しをつらい現実の蓋にしすぎ。それだけしんどかったってことだけどさ。ただ、自分の困りごとは、その困りごとが起きているフィールドで動くことでしか解決しないんだよなぁ……😢 あと、オタクが陰謀論者になっていく流れが、あまりにも自然でこわかった。これも陰謀論的視点だけど、もしBloomeとブルマイと国見さんに接点があったら…と想像すると本当にゾッとする。 自分がどんな物語を信じようとしているのか。そこにどんな気持ちが潜んでいるのか。楽しくオタクを続けていくためにも、いつも頭の片隅に置いておきたいなと思った。
  • 2025年12月28日
    スミルノ博士の日記
    スミルノ博士の日記
    表紙の推薦文にひかれて購入。自分が日記を書いていることもあって、様子のおかしい博士の日記を読みながら、終盤うっすら思うことはあったけど、久しぶりにミステリーを読めてうれしかった。 まあ、婚約中の身で知り合いの奥さんに執心してるような男性はまともではないので、関わらないのが一番!女性陣は各自幸せになるように〜!
    スミルノ博士の日記
  • 2025年12月4日
    職業としての小説家
    村上春樹の自伝的エッセイ。書くことに興味があって手に取った。魅力ある書き手がどんな風に書いているのか、書くとき何を考えているのかは、やっぱり気になるし、実際とてもおもしろかった。 デビュー以降、きっといろんなことを言われてきただろうに、最終的には気にしない境地に達しているのがすごい。自分がいいと思うことを淡々と続けるのってすごく難しいけど、私もそうありたいなと思った。 書くことを楽しむために、世界をよく見て、外へ出て、健康でいようと思わせてくれる一冊だった。
  • 2025年11月15日
    編めば編むほどわたしはわたしになっていった
    三國さんの人生の断片が綴られた29編のエッセイ集。 一番好きだったのは「編みものこもの」。人はこうして天職に巡り合うんだな、と胸に沁みた。私もいつか「これがわたしです」と言える何かを作りたい。 「早退癖」は、うちの子どもたちが気まぐれに学校を休むタイプなので、少し重ねて読んでしまった。早退に理解を示してくれて、読んだ小説について話せる丹後先生の存在が救いだった。 「不幸の手紙」は、そもそもそんなのあったな〜と懐かしくて笑ってしまったけど、貰う側より書く側を縛るという視点にはハッとした。不幸をばらまくって、結局自分にとって一番悪いことなんだよなぁ。 そして、なかしましほさんのお姉さんなんだと初めて知った。つくる姉妹!
  • 2025年11月4日
    君のクイズ
    クイズ番組の決勝で、対戦相手が問題文ゼロで正解した理由を追う物語。すっごくおもしろかったのに、読み終わったらなんだかさみしい気持ちになってしまった。本庄の最終的な目的ってそういうことだったんだ……🥲 学生時代の傷や、その傷と野心のつながりを本人もわかっていそうなのに、それでも突っ走り続けようとする本庄が、どこか怪物じみて見えた。誰のためでもない自分の人生を生きるってことを、心からはつかみきれていない人なのかもしれない。 とはいえ、クイズプレイヤーの世界が激アツなんだってことはよくわかった。クイズの答えって、ただの知識じゃなくて、人生の断片だったりするんだね。あらゆる経験がクイズの答えになる。クイズと人生が溶け合ってるのってすごいよなぁと思った。
  • 2025年10月31日
    生きるとは、自分の物語をつくること
    小川洋子さんと河合隼雄さんの対談集。 生きるのが自分の物語をつくることなら、私は今なんとかつくろうともがいてるところだなぁ。そのために創作物を見たり読んだりしてるところもある。 お二人ともどこまでも下へ降りて行って聴いたり書いたりされてる感覚があるんだな。村上春樹もそう言ってた。プロにはものすごい潜水スキルがあるんだなぁ。 謝ると人格が崩れると感じてしまうから、絶対謝らない人の話。SNSでも見かけたことがあったけど、この本でも出てきて、やっぱりそうなんだ…と思った。 一番印象的だったのは、望みを失ってなお、望みを持ち続ける大切さ。ままならない患者さんに寄り添うためには必要な姿勢なんだろうけど…….至難の業すぎない!?河合先生、ものすごいタフだったんだなって驚愕した。
  • 2025年10月26日
    僕たちは我慢している
    日本屈指の進学校で、大学受験に挑む男の子たちの物語。一見みんな恵まれているように見えるけれど、それぞれ家庭の事情や悩みを抱えている。迷いながらも自ら決断して進もうとする彼らの姿がまぶしくて、胸が熱くなった。 香坂と揮一の台湾旅行がよかったな〜〜。子どもが道を逸れたように見えても、信じて見守りたい…!言うは易し行うは難しだけどさ。 「自分の人生なんだから自分で決めていい」 「どの大学に行くかではなく、何を学ぶか」 真下さんや関先生みたいな大人が、10代の私の周りにもいたらよかったな😭😭せめて私がそんな大人になろう…!
  • 2025年10月24日
    金の角持つ子どもたち
    中学受験に向けて「金の角」が生えてくるくらい頑張る子どもたちと、彼らを見守る大人たちの物語。娘が中受生なので読んでみたら怒涛の一気読み。ほんとに胸が熱くなっちゃった😭😭 最初、俊介のお父さんとおばあちゃんには腹立ったな〜💢お母さんは自分の味わった痛みを息子を応援する力に変えていて立派。義母に言い返したときは「よく言った!」って拍手したくなった。 俊介は強くてまっすぐで応援せずにはいられない主人公だけど、誰にも言えない傷を抱えてる。「君のせいじゃないよ〜!」って言いたくなったし、友達の倫ちゃんには「もっと自分勝手でいいんやで〜!」って言いたくなった(誰)。そして加地先生、すっごく素敵な先生だったなぁ。
  • 2025年10月21日
    あらゆることは今起こる
    自分もずっとグレーゾーンだと思ってきたから、この本を自然と手に取った。読みながら「わかる…!」と思うこともあれば、「私は違うな」と思うこともあった。 似てる: ・焦ってるのに落ち着いて見られる ・助けを求めるのが苦手(生育歴の影響あり) ・球技が苦手 ・視界に入らないものは存在が消える ・荷物多めになりがち ・情報や音楽を摂取しがち ・すぐ次に行くのがイヤ 違う: ・片づけそこまで苦手じゃない ・眠くない ・遅刻しない ・移動平気 ・『族長の秋』の文体や時間感覚は自分にはしっくりこなかった 片づけや遅刻に関しては、油断したらやらかす素質があると自覚してて、何とか制御して生活してる感じ。 冒頭に「発達障害は困っているかどうかが問題」とあったけど、今のところそんなに困っていない私は、診断を受けるつもりはない。 一番印象に残ったのは好き嫌いの話かな。私も昔から生野菜が苦手で、給食では苦労した。夫も「好き嫌いがない方がいい」と言うけれど、そりゃそうだけど、どうしようもないことを何とかしろと言われるのはつらいのよ…。 最後の「この私でしか世界を経験できない」という文章はほんとにそう。足りないところがあっても、この私で生きていくしかないんだよな〜。
  • 2025年10月3日
    チェンソーマン 16
    いくらチェンソーマンになるなと言われても、デンジはチェンソーマンだしなぁ。こんな状況で厳しいものがある。最後またヤバそうなやつ出てきたし。 アサちゃんのセンチメンタルドライブとデンジの相変わらずのハニトラ耐性のなさには笑った。
  • 2025年9月8日
    はい、泳げません(新潮文庫)
    水泳が苦手なのに、どうしてこんなに泳ぐことにこだわるんだろうとずっと不思議だったけど(途中ご本人も自問してた笑)、最後まで読み終えて、ずっと抱えていた根本的な不安みたいなものを解消しようとしていたのかなと感じた。 章と章のあいだに挟まれる桂コーチのつぶやきもよかった。同じ出来事でも捉え方がまったく違っていて、指導する側とされる側の意識の差が浮き彫りになっていたと思う。あるあるだよね。
  • 2025年9月6日
    メダリスト(3)
    メダリスト(3)
    すごい子の演技を見て圧倒されるだけじゃなく、今できることをしようと奮起するいのりちゃんすごすぎる😭鬼滅の炭治郎とかもそうだけど、本番で進化する主人公大好き!!!
  • 2025年9月1日
    よくわからないけど、あきらかにすごい人
    穂村さんと、あこがれの巨匠たちとの対談集。買ったままだったのをようやく読んだ。どの対談もおもしろかったな〜。既存の枠組みを飛び越えていく人たちって、こんなこと考えてるんだなと思った。 萩尾望都さんや高野文子さんの漫画は、新旧どちらも読んでみたくなった。佐藤雅彦さんの本も読んでみたい。
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