
もちこ
@mochiko24724
2026年7月2日
今日未明
辻堂ゆめ
読み終わった
毎日起きている、小さなニュース。
「ありふれた事件」の背景には、当事者だけが知る真相がある。
本書には5つの短編が収録されている。
各章は、お題となるニュース記事、そしてそのニュースの当事者目線の話が書かれている。
どの話も、ニュースの被害者・加害者と思われる登場人物たちが、冒頭は仲睦まじい様子で描かれている。
だから、結末を知っている私(読者)は、「一体どんなことが起きて、あんな悲しいニュース記事になってしまうのか…」とドキドキしながらも、怖いもの見たさで読み進めてしまう。
まさかと思う真相が隠されていて、それぞれゾクっとするのだけれど、特に悲しかったのは
『そびえる塔と街明かり』、『四角い窓と室外機』の2編。
想いは通じ合っていたのに、すれ違ってしまい、取り返しのつかないことに…というパターンが一番辛い。
でもこの本の中で一番残酷なのは、プロローグとエピローグで描かれる「今日も平和だな〜」と呟く「私」なのかもしれない。
ニュースに無関心な私たちの姿を描いているようで、胸に刺さった。


