本の王子さま "江戸川乱歩傑作選" 2026年7月2日

江戸川乱歩傑作選
前回借りてきた江戸川乱歩が良かったのでまた借りてきた 「赤い部屋」「人間椅子」「芋虫」あたりはタイトルは聞いたことのあるレベルで内容は知らなかった でもなぜかグロホラーだと思ってた 「人間椅子」かなり衝撃的だった 人間を部品に椅子作る話かと勝手に予想してたから逆に全然グロくなくて驚いた それ以上にグロくないのにここまでぞわぞわさせるって、本当にすごい 何がぞわぞわって、奥様には身の危険がないのに「自分の座ってる椅子に人が入ってる」「その男は自分に恋をしている」というその2点が非常に気味が悪くてぞわぞわさせる 突如中から出てきて襲ってくるでもなく、手紙で知らせて改めて会って欲しいというその手順がもう本当に気持ち悪い 結果作中作ではあったけど、作中でも事実じゃなくてホッとした オチとしては「赤い部屋」に似てるけどその比じゃないくらいホッとした 背筋から這ってくるような気味悪さを経験する話だった あと印象深いのは「芋虫」 勝手に芋虫みたいな人を作って見世物にするようなグロくて胸糞悪い話かと予想したら全然違った めっちゃ悲しい話だった 感想書きながら思い出しても悲しい気持ちに苛まれる 終盤の地を這う這う姿からの井戸に落ちた瞬間の、どぼんという音が聞こえるようで悲しくてたまらない この芋虫でこの傑作集を締めるのが余韻もあって悲しくも素晴らしいと思った まだ読んで2冊目ですけど、江戸川乱歩さんもしかして破滅する男大好きな人ですか?
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