
加非
@chioneko
2026年7月2日
読み終わった
山奥の私雨邸に集った雨目石家の人々、ミステリ同好会の大学生2人、記者、遭難者2人。
邸宅に続くトンネルは大雨で土砂崩れにより不運にも邸宅はクローズド・サークルに陥り、殺人事件まで起きてしまう。
ミステリー小説の世界と見紛う状況。しかし1つ違うのは、名探偵が不在なことだった……!
ミステリー小説の世界のお決まりを現実的な解釈で取り扱った作品。
名探偵なんて現実にはいない。そんな中で各人が推理していくのだが、その動機もそれぞれ。その中で、本来小説なら探偵に座りそうなミステリ研は当然ミステリーが好きだから推理を始めるのだが、現実が見えてないというか、その空気の読めなさの凄いこと。他の小説なら違和感を抱かないのに、どうして彼だけ推理を進めることに嫌悪感といっても差し支えない感情を抱いてしまうのだろう。キャラ描写がそれだけ巧みということなのか。
また、ミステリーではお決まりのダイイングメッセージに対する現実的な解釈や各人の考えも面白かった。そりゃそうだよなぁ……現実だもんな、と頷かずにはいられなかった。
