
octo
@mothmanoir
2026年7月2日
バロック美術
宮下規久朗
読み終わった
バロック美術(絵画、彫刻、建築)に関する、細かいところにまで目の行き届いた概説書。著者も述べている通り、気軽に手に取れる類書が本書以前にほとんどなかったこともあり、この分野の勉強をしたい読者にとっては格好の一冊となっている(強いて言えば、直近では中央公論社の『西洋美術の歴史』シリーズの6巻がそれに当たるか)。 バロック美術を生み出した社会的背景(カトリック改革、絶対王政)に言及しつつ、作品に関する記述がイキイキしていて読んでいて楽しい一冊。この値段でカラー図版が豊富なところも魅力的。
著者が本書末尾で述べている、文化の常数としての「バロック」に関しては、高階秀爾の『バロックの光と闇』を読むと理解が深まる。
