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@__youl
2025年3月26日

草枕
夏目漱石,
重松泰雄
読んでる
注釈の書き方がすこし分かりづらいのと、馴染みのない言葉が多くて、すべてを理解はできないまま読み進めている。けれど、逐一文章がうつくしくてうっとり。芸術作品を鑑賞しているかのよう...。分からなくても、自分の感じるままに本の世界に入り込む読書があってもよいのだと思う。
p.78 「余が心はただ春と共に動いているといいたい。あらゆる春の色、春の風、春の物、春の声を打って、固めて、仙丹に練り上げて、それを蓬莱の霊液に溶いて、桃源の日で蒸発せしめた精気が、知らぬ間に毛孔から染み込んで、心が知覚せぬうちに飽和されてしまったといいたい。」


