
Yo
@otsuki
2026年7月3日
現代短歌パスポート7 無限っぽかった号
丸田洋渡,
嶋稟太郎,
椛沢知世,
相田奈緒,
鈴木晴香,
黒瀬珂瀾
読み終わった
楽しくて涙が 涼しくて体が 無限っぽかった 歌って帰った
/丸田洋渡
透明のグラスに水を注ぐとき水差しの重さは減っていく
筆のなかの濁った色が気分だった 同じことは二度と起きなかった
人の見る景色のなかに私がいる 景色は複数で動きあう
/相田奈緒
土笛は至極当然鳥の味 雉鳩が朝焼けに混ぜる声
石のもつ石の空席ひとつずつよそよそしくすべすべとしている
水と土が薄く乾いてこびりつく手のひら 触らないで抱きつく
流木を水は沈めて溢れ出す気泡の成り立ちが皮膚を打つ
/樺沢知世
一冊を手に時を待つしばらくを誤読のごとく風渉りゆく
/上川涼子
乳白のまるい釦をおやゆびで圧してビニール傘を鎖しぬ
/笠木拓
