
saki
@53hon_to
2026年7月2日
傑作はまだ
瀬尾まいこ
買った
読み終わった
引きこもり作家の元に突然、25年会っていなかった息子が現れ同居をはじめる、というストーリー。血のつながりもなければ明らかに歳下の「おにいさん」が現れる『春、戻る』に近いけど、今回はれっきとした血のつながっている親子。
他者との関わりも持たずに引きこもっていたせいで、どこかズレている主人公に(おいおい……)と思いつつ、(たしかに、他者と関わらなければストレス減るよね、比較して落ち込んだり劣等感に苛まれたりすることもないし……)と心底共感。かえって虚しくなるだろうから、完全に遮断することはぜったいできないだろうけど。
主人公が少しずつ光あるほうへ足を踏み出していく過程もよかったし、息子の名前の由来がわかった瞬間はもう(ウワ……ア……)と声にならず。
さくさく読めるのにしっかり心に響く。わたしやっぱり、瀬尾まいこさんの作品が大好きだ。大げさでなく、水や空気と同じくらい、生きていくのに必要。
