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saki
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@53hon_to
音楽を好み文章を書くタイプのオタク📚🎧⛩️🐈
  • 2025年7月6日
    ありか
    ありか
    ゆっくりじっくり読みたくて、まとまった時間ができるまであたためて、ようやく読み始めた!と思ったら一瞬で読み終えてしまった。 すごく、ものすごく沁みる物語だった。瀬尾さんの作品はどれも大好きなのだけど、今の自分は『ありか』がいちばん沁みた。たぶん、主人公の美空と同じように、正解の見えない子育てに必死になって日々を過ごしているから。 親は子に尽くしてなんぼというか、子のためなら自分のことなんていくらでも後回しにできる、何に対しても自分<子でいる考えはわたしの中にももちろんあるけれど、余裕がなくて自分自分自分になってしまうことだってしょっちゅうある。 どんなに年齢を重ねても、親に言われたことってずっとぐるぐる考えてしまう。恩はあるのだから、と揺れる美空の気持ちもものすごくわかったし、些細な心のささくれが傷つけているかも、と思うと、美空だけでなく美空の母の気持ちも大いにわかるな……と思った。 でも、終始ひかりがかわいくておもしろいし、颯斗君が飄々としていて優しくて、二人のやりとりを読んでいるだけで心が救われた。 美空の周囲の人たちもいい意味でお節介だし、完全に空気だけど、元夫の奏多も憎めないやつで、ああ〜わたしやっぱり瀬尾ワールドの人たち誰も嫌いになれない。 読んでいてずっと、心地よかった。 大好きな、大切な一冊になった。
  • 2025年7月2日
    幸せについて
    幸せについて
    あらゆる言葉で「幸せ」についてを綴った一冊。 「ああ〜、そう、そうなんだよ」と何度も頷きたくなるくらい共感したり、「わ、そういう考えかたもあったのか」と目から鱗だったり。読み終えたとき、詰まるところ今こんなふうに当たり前に生きているのが「幸せ」なんだろうな、と感じた。
  • 2025年6月19日
    落下する夕方
    落下する夕方
    夏を感じると江國香織が読みたくなる。むわりと暑い風に混ざってプールの匂いがしたので、この本を手に取った。 8年同棲した相手が別れを告げ、出て行った。そしたら入れ替わるように、彼が恋心を抱く女がやってきた。これだけでも普通ではないと瞬時にわかるのに、なぜか絶妙なバランスを保って三角関係が成り立つし、それを眺めているこちらもイライラしたりしない、という不思議。 自由奔放な華子に呆れる一方で、内心はものすごく惹きつけられていた……というか、羨ましいって気持ちがむくむく膨らんでいた。これは嫉妬。相当な嫉妬だね。 江國さんの情景描写が好きなのだけど、この物語は雨がとくに美しかった。
  • 2025年6月12日
    この夏の星を見る
    映画化を知って再読。 これまでも何度も再読したけれど、毎回、当時の気持ちが蘇る。得体の知れない不安、「いつまでこんな生活が続くのだろう」と思うやるせ無さ。どうしたって割り切れない気持ち。 自分も「あの時」を必死に生きていたからこそ、この物語に描かれていた学生たちの姿や、それに応えようとする大人たちの思いに強く心を打たれる。励まされる。救われる。 そしてやっぱり亜紗と凛久の関係が好きだ〜。
  • 2025年6月9日
    パズルと天気
    パズルと天気
  • 2025年6月9日
    さみしい夜のページをめくれ
  • 2025年6月4日
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    わたしたちが光の速さで進めないなら
    ふだんSFを読まないのと、翻訳本なんて『星の王子さま』以来(これもよくよく考えるとSF……?)だったのでゆっくり時間をかけて読んだ。 SFって先入観からどうしても無機質的に考えがちだけれど、この物語は「今」を生きる人々が抱える孤独や寂しさだったり、どこか哀愁に満ちた空気感だったり、人が人を思う気持ちや生きかたに対しての意思が丁寧に描かれていた印象。 いつかの遠い未来、もしかしたらこんな時代がくるかもしれない。テクノロジーや文明の発達で、宇宙はそう遠くない場所になるかもしれない。それでも変わらないものが必ずある、そう信じたくなるような読後感。
  • 2025年6月1日
    ありがとう、さようなら (角川文庫)
    瀬尾さんの教師時代のエッセイ。 爆笑したりときどき涙ぐんだり、それでもやっぱり笑いながら一気読みしてしまった〜! 生徒を見守りながら奮闘する姿が描かれていて、かなり根気も体力もいるよな〜、と「教師」という職に改めて敬意を示す一方で、いい意味で肩の力が入っていなくて、楽しいという気持ちがこれでもかというほど伝わってくる。そんなふうに文章が書けるの、本当にすごい……。 「ファンとの遭遇」が特に好き。ファンである男子君の「おお、著者に会ってしまったよ」のひとことも、瀬尾さん自身も「おお、読者に会ってしまったよ」と感動したことにもくすくす笑ってしまったのだけど、受け持った生徒たちは「先生のファンなんて、おかしなやつもいるもんやなあ」と塩対応なのが、どこか愛も感じられてよかった。
  • 2025年5月31日
    眠れない夜のために
    書店で見かけて、気になっていた一冊。 眠れない夜のひとときを切り取ったような10の物語が綴られている短編集。短編集というよりも大人の絵本、という感じ。美しい挿絵とすっと心に入っていく文体が心地よかった。 「水のいきもの」と「あめ」が特に好きだった。
  • 2025年5月28日
    ふたりの窓の外
    まるで絵画を眺めているかのように美しく、それできてスロウな時間の経過に魅了される物語だった。 二人が互いのことをよく知らないまま一緒に旅をしているのと同じように、読者も二人が経験した恋人の裏切りだとか親との確執だとかをよく知らないまま話が進んでいく。それでも、そのどこかぼやけた感じがちょうどいいというか、みなまで話を聞こうとかわかってあげようとか、そういう野暮なことを思わずに物語に没頭できたのがよかった。 二人の心が徐々に近づいていく過程も穏やかに見ていられて、読後感も心地よかった。
  • 2025年5月26日
    惑星語書店
    惑星語書店
  • 2025年5月25日
    隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい
    初めましての作家さんで、完全にタイトル&装丁買いの一冊。 コミュニティ型マンションやシェアハウスのような場所には住んだことはないけれど、ここなら住んでみたい。それが第一の感想。さまざまな背景や問題を抱えてはいるけれど、住民たちの距離感がちょうどいい。 自分の親や祖父母の世代からしてみれば、今のご近所関係はとっても希薄なものだと思う。コロナ禍を経たからなおさら。ただ隣に住んでいるだけでも警戒される / してしまう、良く言えば用心深い。そんな世の中(悪くならなんぼでも言えてしまう)。 それでもやっぱり、人の価値観を変えたり、かたく閉ざされた心を開いたりするのは、やっぱり人と人とのコミュニケーションだ。そんなふうに改めて考えさせられた物語だった。 ちなみに、「さすけね」が出てきた時点で「康子さんぜったい福島出身でしょ」って思った。大正解でした。笑
  • 2025年5月23日
    遊園地ぐるぐるめ
    遊園地ぐるぐるめ
    大好きな作家さんと大好きなアーティストさんによる、最高すぎるコラボ!時間をつくってゆっくり読もう〜と思っていたのに、気がついたら読み終わっていた。感覚としては『いつもの木曜日』に近い感じ。 毎度のことながら、年齢も立場も違う登場人物たちなのにぜったいに共感してしまう……。不意に泣きそうになりながらも、最後は必ず心があたたかくなる。やっぱり青山美智子さんの紡ぐ世界が好きだ……。 いろいろな感情を「ぐるぐる」させながら幸せな気持ちで読むことができた。この先何度も読み返したい! ちなみに、アートの中に隠れていた青山さんと田中さんは秒で見つけました。ファンの為せる技だ。笑
  • 2025年5月21日
    夜更けより静かな場所
    ひっそりとした古書店で開かれる、深夜の読書会。この設定がもうたまらなく素敵だった……! 人と同じ感想を抱けないと不安にもなるけれど、本を読んだ人の数だけ感想があるのは当たり前なんだよね。前に、みんなが「感動した」「よかった」と言っている作品で1人モヤモヤしてしまったことがあったのだけど、それは間違いではなかったんだな、と今さらながら救われた気がした。 吉乃と真島くんの関係性がいい。進みそうで進まないというか。笑 そして作品内に出てくる課題図書は架空のものなのね……思わず調べたくなってしまうくらい、どれも魅力的だった。
  • 2025年5月18日
    マイ・ディア
    マイ・ディア
  • 2025年5月16日
    汝、星のごとく
    本屋大賞受賞作だけど、あらすじにあまり惹かれなかった(すみません)のに加え、早いうちに文庫になるでしょ〜(今夏に文庫化するみたいですね)と思って未読のままでいた一冊。運良く図書館で目が合って(人気作品だからいつも借りられていてなかった)読むことができた。 瀬戸内の小さな島を舞台に恋愛模様が描かれるストーリー。冒頭の一文にまず驚かされ、中盤までは読み進めるのもしんどくてしんどくて……それでもページをめくる手が止まらず、一気に読了。同じシーンなのにプロローグとエピローグで感じかたが180°変わって、それだけでもすごかった。 度重なる負の連鎖や主人公たちを振り回す身勝手な親たちの言動がいちいちしんどくて、正直なことを申し上げるとそれを切り離せない主人公たちには共感も同情もできずにいたのだけれど、それは自分が親からたくさんの愛情をもたらされてきた・真っ当に育てられてきたという証というか、イコールに近いのかもしれないのだろうな、と思ったり。
  • 2025年5月8日
    あいにくあんたのためじゃない
    コロナ禍、ジェンダー、SNS。いろいろな世界の理不尽に対抗する物語だった。どの話もパンチが効いていて、痛快だったりスカッとしたり。まあ現実ではこんなにうまくいかないよな……とも思うのだけどね。 大きなエネルギーのようなものを感じる一冊だった。
  • 2025年5月7日
    常設展示室
    常設展示室
  • 2025年5月7日
    「嘘をつく」とはどういうことか
  • 2025年5月3日
    いろいろ
    いろいろ
    もしも芸能人1人と友達になれるとしたら、誰と友達になりたい?そう訊かれたら(まあ訊かれることはそうないけども笑)真っ先に「上白石萌音ちゃん!」とわたしは答える。 まっすぐ芯が通っていて、穏やかで、透き通っていて、だけどちょっとばかし面倒くさそう。しかしそれも良い。そんなお人柄がじんわり滲む、すてきなエッセイでした。 わたしのほうが歳上だけど、萌音ちゃんのような人になりたい、と心から思う。
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