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saki
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@53hon_to
音楽を好み文章を書くタイプのオタク📚🎧⛩️🐈
  • 2025年11月14日
    ギンガムチェックと塩漬けライム
    恥ずかしながら、海外文学の名著たるものをまっっったく読まずにここまで来てしまったので、翻訳家の方の解説、という点も完全初心者のわたしにはとっかかりやすかった。 タイトルだけで青春小説だと決めつけていた『ライ麦畑でつかまえて』がイメージと違っていたり、『嵐が丘』が単なる悲恋だけの物語じゃなかったり、ストーリーから結末まで唯一ちゃんとわかっていたはずの『ピグマリオン』の結末がまったくの真逆だったりと、この一冊でいったいいくつ目からウロコが落ちたのだろう?という感じ。 なんとなくハードルが高いな〜と遠巻きにしていた海外文学が一気に身近なものに感じられるようになったし、物語の肝となる部分はしっかり伏せられていて、え〜もうそんなん気になってしかたがない読むしかないじゃん!とうきうきしてもいる。(完全に手のひらで転がされている……?笑)
  • 2025年11月11日
    文豪のことば探し辞典
  • 2025年11月9日
    11ミリのふたつ星〜視能訓練士 野宮恭一〜
    不器用な視能訓練士・野宮が、眼に関わる病気とそれを抱えた人々に真摯に向き合っていく物語。前作『7.5グラムの奇跡』を思い返しながら、ああ久しぶりだね!という感覚で読み進めた。 今作のキーパーソンである斜視の少女・灯の他にもロービジョンの少年やさまざまな眼の問題を抱えた人たちが登場し、当然のように「見える」ことがどれだけ尊いかを改めて思い知った。スマホ内斜視のように、まったく関係ないとは言い切れないな……という危機感に近い気持ちも抱いたり……。 現実的に考えたら、全部がこんなにうまくいくなんて出来すぎた話なんだろうけど、希望を持ち続けることが未来をつくっていくというのは本当であってほしいな、と感じた。
  • 2025年11月5日
    やりなおし世界文学
  • 2025年10月19日
    ドヴォルザークに染まるころ
    ものすごい書き出しで始まる短編集。 内心ではさまざまな思いが交錯しているのに表に(極力)出さないようにしている保護者たちのやりとりがリアルというか生々しいというか……「あー、田舎に限らないけど、狭い世界の中で生きるってこういう感じだよね」と妙に納得してしまった。 甘い駆け落ちや煌びやかな世界に憧れる気持ちもわかるけれど、置かれた場所で精いっぱい生きている皆さんもじゅうぶん立派ですよ……と一人ひとりに囁いてあげたくなった。 それにしても、ドヴォルザークの『家路』ってどうしてあんなにも懐かしく響くんだろう。初めて聴いたときからずっと懐かしい気がする。
  • 2025年10月14日
    やりたいことは二度寝だけ
    ドラクエやメモ紙について淡々と、しかしかなり熱く語っているのも楽しかったし、もしかしてネネ?と思わせるヨウム(を頭の中で飼う話)が出てきたりと、じわじわ笑えてくるようなエッセイ。 あとがきの、「自慢話も、ちょっといい話も、お説教も、他人の不幸も、全部疲れるけど、何かちょっとだけ読みたい、という時がある方に読んでいただきたい。」まさにこれ。この一文に尽きる。
  • 2025年10月12日
    天使は見えないから、描かない
    叔父と姪という血縁関係がある二人の恋愛が描かれた一冊。 誰にも理解してもらえない愛。わたしとしても、正直、想像すらできなかった。フィクションとはいえやっぱり受け入れられない、と思ってしまったのかもしれない。 最後の助けが女友達であるのはどこか救いのにも感じられた。 しかし、嫌悪感よりも描写の美しさに引き込まれるのは、島本さんの筆力ゆえ、なのでしょうね……。
  • 2025年10月11日
    あなたのための短歌集
    詩集や短歌集は気軽にサクッと読めてしまうけれど、こちらは「あなた」という誰かに宛てた短歌をまとめた一冊、ということもあってものすごく時間をかけて読み進めた。 そして「あなた」は、「わたし」でもあった。 必ずしも今の「わたし」だけではない、かつて悩み苦しんでいた頃の「わたし」にそっと渡してあげたい歌がいくつもあって、そんなふうに過去を振り返ることができるのは悪くないよな、なんて。 だから、こうして歌集としてまとめられたことに、心からありがとう、と思う。 未来の「わたし」に刺さる歌もある。まだわからないけど、きっと。
  • 2025年10月9日
    せなけいこ詩画集 ちいさな世界
    『ねないこだれだ』『おばけのてんぷら』などでおなじみ、せなけいこさんの詩画集。あたたかく愛らしい絵に、つい口に出したくなるリズムの詩。とても癒された。
  • 2025年10月9日
    家守綺譚 下
    家守綺譚 下
  • 2025年10月9日
    家守綺譚 上
    家守綺譚 上
  • 2025年10月7日
    時をかけるゆとり
    帯に、「頭を使わず読めるエッセイ」とあって(それはさすがに失礼では……)と思っていたのだけれど、うん、その通りだった(褒め言葉です!褒め言葉!!!) 最初の年表の時点でクスクス笑いが止まらない。朝井さんとほぼ同世代なので、当時の情勢に(あ~こんなこともあったなあ~)としみじみしながらクスクス笑っているという、側から見たらおかしな人状態。本編も言わずもがなで、笑ってないページなどないのでは?というくらい笑った。とにかく、「!」が秀逸。 しかしまあ、自分のことをこんなにもおもしろく書けるなんて、(やっぱり頭いいな〜)と頭の悪い感想を抱いた。
  • 2025年10月6日
    わたしの知る花
    わたしの知る花
    平さんは何者だったのか、その正体が第一章の時点である程度予想できたとはいえ、彼の周囲にいた人、彼と関わりがあった人たちの視点から次第にわかっていく真実に切なくなり、怒りがわき、やるせない気持ちになった。 不器用だなあ、と何度も思った。 だけど、不器用じゃない人間などいるものか。読み終えたとき、自然とそんなふうに思ったりもした。
  • 2025年10月5日
    3月のライオン 18
    3月のライオン 18
  • 2025年10月5日
    まぬけなこよみ
    まぬけなこよみ
  • 2025年10月2日
    アボカドの種
    お子さんとのクスッとするやりとりや、お父様お母様との会話を切り取ったような歌がたくさんあって、(ああ、いつかわたしも、この31音に込められた思いを知る日がくるのだろうな)と泣きたいような気持ちになった。
  • 2025年9月27日
    水中で口笛
    水中で口笛
    『水歌通信』に引き続きのくどうれいんさん。エッセイを読んでいてもそう思うのだけど、言葉の選びかた、というかセンスが良すぎるというか、それでいて時折グサッと心を刺してくる。ぐうう。
  • 2025年9月27日
    水歌通信
    水歌通信
    短歌と散文を往復させた一冊。 たった31音で情景も心情も伝わる短歌に加え、その背景を垣間見ることができる散文が新感覚で、じっくり浸りながら読み進めていった。 どこかもの悲しい、切なさを孕んで響いてくるのは、どのワンシーンもいつの日の自分だったりするから、だろうか、などと思った。
  • 2025年9月24日
    クリームイエローの海と春キャベツのある家
    タイトルが印象的な一冊。note創作大賞受賞作で、ベースとなったnoteを先に読んでから書籍のほうを読んだ。noteでは描かれていなかった背景が深掘りされていて、「これが本になるということか……」となぜか感慨深い気持ちに。 日常生活に欠かせない家事を通して、暮らしとは、生きるとは何か考えさせられた。明確なゴールがあるわけでもなければ、褒められるようなことでもない、やって当たり前と思われがちな生きるための手段。家事をしなければ生活は成り立たない。でも、みんな、結構がんばりすぎなのかもしれないな、と思ったりもした。 「生活は、誰に見せるためでもなく、営んでいくものです。その生活をどう営んでいくかによって人は生きやすくも、生きにくくもなるんですよ」 まさに!な安富さんの言葉。家事がストレスになってしまうのは本末転倒。肝に銘じておこう。
  • 2025年9月23日
    春、戻る (集英社文庫)
    結婚を控えた主人公の前に突然現れた、「兄」を名乗る一回り歳下の青年。どんなに「は?」ってなってしまう設定でも、いつのまにかぐいぐい引き込まれている。 自分でも毎回思うし文庫本の解説でも触れられがちだ(この解説もそうだった)けど、瀬尾作品は本当にどれも書き出しがすごく魅力的。 おにいさんはもちろんのこと、婚約者の山田さんや妹のキャラクターもほがらかで素敵だった。おにいさんのような「不思議」をあっさり受け入れてくれる存在が近くにいる、というだけでも心強いものだ。
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