kay "保守主義とは何か" 2026年7月3日

kay
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@hanauri
2026年7月3日
保守主義とは何か
果たして今の自民党は保守であるのか、という関心から読み始めたけど、英国の保守の文脈からはじまり、アメリカを通り、明治と戦後日本の保守を考える流れは面白かった。1990年代以降の日本の保守に関する部分がごそっとないので、まあ誌面の都合もあろうが、そこだけ物足りなく感じた。そして、最初の疑問に立ち返るなら今の自民党は到底保守とは呼べまい。というか本書に依拠するのであれば、時代の政治体制が断絶的である(連続性を持たない)日本における保守主義はあくまでも状況的なものであり、伝統に対し腰を据えた保守では元々ないのだ。 西洋美術史学徒からすると「崇高と美の観念の起源」の著者であるバークから話が始まったり、正統と異端というヨーロッパ思想史的なくだりもあり、論に入りやすかったというところはあるが、保守にまつわる数々の用語が飛び交うわりには読みやすかったと思う。西洋の視座から日本をみる、という仕草がどこまで正しく日本をみることにつながるのかは近年甚だ疑問に思っているところではあるものの。というか政治体制的として西洋を取り入れても西洋的価値観(社会性?)が根付くわけではないとするなら、われわれは西洋的価値観とは相容れない軸で社会を再定義する必要があるのではないか… と考えたり考えなかったり。
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