
ウニさち
@unira2sc
2026年7月3日
蹴りたい背中
綿矢りさ
読み終わった
「今のように1人だったら絶対寝られない、寝たふりをするだけで。」p92
「先生は物分かりいいから。運動場を整備し忘れても、体育倉庫の鍵を閉め忘れても、部活の後みんなで酒を飲んでも、こればっかり。軽蔑するような響きはまったくない。だからこそ頭に白髪の混じった大人が、物分かりいい、なんて言われているのを聞くと、やるせない。長く生きる意味ってあるのかも思ってしまう」p106
私が生まれたのが2003年だから、生まれた頃に芥川賞を受賞した作品。
中高生の頃のとにかく周りの目が気になっていた時を思い出した。休み時間に頭を伏せていてもをしても周りの目を気にせず寝られる時なんてなくて、五感が妙に冴えてしまったあの感覚。それを紛らわすために友達と話して意識を外に向けて取り繕っていた時の窮屈さ。(それが悪いとは思わないけど)
ハツはにな川に対して、自分と同じ孤独を投影してみたり、全く違う部分は理想化してみたり。かと思ば嫌悪感や気持ち悪さを蹴りたいと表現してみたり。
私は今の悩みや感情にリンクする作品が好きなんだけど、それでいうと少し読むのが遅かったなあと思う( i _ i )
これを読むのが高校生だったらもっと共感できてたかもしれない。芥川賞受賞した2004年頃に大人だったとしてもいいなと思えてたかも。
高校生だったら「こういうバカなクラスメイトいるよねー分かるー。」と思えてただろうけど、今読むと高校の時に妙に達観したフリして迎合しない子いたなあ、と感じる。
