
ユメ
@yume_bookworm
2026年5月5日
読み終わった
感想
シリーズももう21作目。毎年、4月の終わりに『東京バンドワゴン』の新刊と本屋さんで出会えることを心待ちにしている。これからも末永く続いていってほしいシリーズだ。
巻頭でお馴染みサチさんのご挨拶を読むと、今年も『東京バンドワゴン』の世界に帰ってこられたなと安心感すら覚える。恒例の朝食シーンもすっかり人数が増えたが、一人ひとりのキャラクターに愛着があるから、台詞だけでも誰だかちゃんと分かるのだ。
家族の人数のみならず、「ステージバス」の企画が着実に進行していることも手伝って、堀田家と関わるひとの数はどんどん増えてゆく。新たなひととの出会いが希望を生むものとして描かれることに、このシリーズらしい温かさを感じる。そのひと自身の歩む道を尊重しつつ、困っている姿を見かけたら手を伸ばすことをためらわない堀田家の人々が好きだ。『東京バンドワゴン』を読んでいるあいだは、世界は愛で回っていると信じたくなる。

