
Michika
@0610shun
2026年7月3日

チョコレートコスモス
恩田陸
読んでる
演劇の世界というのはとても不思議。
現実の中で皆が本気で虚構を作る。
観客もその演じられている世界を
現実として受け止める存在で、
その場にいる全員がある意味共犯的な関係で
世界観を創り出すという構造は
とても刺激的だと思う!
その緊迫感や気迫が勢いよく伝わってきた。
幼少からキャリアを積んできた演技への渇望と激情に溢れた響子。
観察力・記憶力に優れ、瞬時に他人になりきることができる飛鳥。
悔しさや敗北感を越えてくる演技への情熱。
場の空気を変えてしまう閃きとセンス。
2人の天才のぶつかり合いは読み応えがあった。
人と比べないことは楽だけど、
やっぱり本気になるためには
誰かや何かと競うことが必要なのかも。
高みに登るための自分の弱さとの対峙が
別世界への入り口に必要なものだと感じた。
ここまで人をのめり込ませるものがあるのか。
そしてそこまでのめり込んでいる人の内面を
描けるものなのか。
二重の衝撃を受ける恩田陸さんの傑作だと思う。









