
めい
@meiji_chan
2026年7月3日
細雪 中
谷崎潤一郎
読み終わった
まだ雪子ちゃんは結婚しない………中巻は末の妙子ちゃんメイン。今で言う「陽キャ」とか「ギャル」とかなんだろうか。1人だけいつも洋服姿で、浮気者のくせに嫉妬深くてアホな御曹司に付き纏われながら身分の低いヒーローと結婚の約束をし、「ウチが養うし」と啖呵を切った妙子ちゃん、あまりにもかっこよくて応援していたのに…………妙子ちゃんなら板倉と力強く庶民の幸せな暮らしができただろうに、この時代って、人の仕事や命さえ親や家の所有物だったのか。
蒔岡家の人は何でも使役形で、電話の取次さえ人にさせる。仕事を持つ男の人はともかくこの当時の職業婦人ではない女性が家事をしないなら朝から晩まで何をして過ごしているんだろう。観劇や買い物や食事をしているか、泣いているか。太らないのだろうか。加工食品がないから大丈夫なのだろうか。上流階級の話とはいえ、出費が多くて大変じゃないのか。あと来客があるたびに「上」に上がって「顔を作って」から出てくるが、何分くらいを要するのだろうか。それは逆に失礼には当たらなかったのだろうか。それとも爆速メイクなのだろうか。朝から晩まで一手先二手先を考えながらドタバタ働いている現代人からするともどかしいくらい時間がゆっくり進んでいる。わたしもこの時代に上流階級に生まれでもしたら、日がな一日お稽古事や悩み事だけで過ごしていたのかもしれない。23時前に仕事帰りの電車の中で仕事のメッセージと株価を気にしつつ明日のランチに行く店を調べつつ、そのスマホで音楽を聴きながら読み終えた。帰宅したら洗濯物を畳んで食器を片付けてラジオを聴きながら食事をして、朝から作りっぱなしの顔を引っ剥がして、家族の残り湯を沸かして入って、10秒でジャージに着替えて白目剥いて寝ると思う。