もぐもぐ羊 "星のせいにして" 2026年7月4日

星のせいにして
星のせいにして
エマ・ドナヒュー,
吉田育未
IV 黒 を読み終え読了した。 ジュリアとブライディの仲が親密になり、ブライディの来歴の過酷さに驚いていたら、さらに怒涛の展開で呆然としてしまった。 ブライディは生まれてすぐに孤児院に送られ物心ついた頃には自分と同じ境遇の年下の子どもたちの世話をし、ろくな食事も教育も与えられないまま修道院に搾取されて生きてきたようだった。 時には性的に搾取されることもあったようで、まるで奴隷のように扱われていたようだった。 そのようなことが教会主導で組織的に行われていたことを知ったジュリアは憤っていたが当然の反応だと思う。 ブライディの人生って何だったのかな、と考えてしまう。 せっかく天職を見つけ、信頼できる相手に出会えた矢先にインフルエンザで命を落としたブライディのことを考えると切なくなる。 たった3日間に起きた濃密な物語だった。 未知のウイルスのインフルエンザのパンデミックで人々が命を落としているのに戦争でたくさんの兵士が死んでいる(第一次世界大戦末期) COVID-19のパンデミックが世界を蝕んでいた時にロシアはウクライナに侵攻していたし、それがある程度落ち着いてからもガザやイランで戦争が起きているしたくさんの兵士だけでなく市民も死んでいる。 戦争は人間が止めようと思えば止められない愚かさのパンデミックのようだ。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved