
猯
@647k38
2026年7月2日
暗黒の瞬間
エリーザ・ホーフェン,
浅井晶子
読み終わった
クソしょーもなかった
スターツ出版、角川つばさ、五分後に○○シリーズでありそうなネタを「大人用」語彙でリライトしましたってかんじ
だったら最初からそれっぽい装丁と語彙でラッピングしといてほしい
予想値違ったら楽しめたかもしんないじゃん…
訳者によるところも大きいが、文章は読みやすい
ドイツ人名に慣れないので性別がわからず、関係把握にとまどうこともあったが、「事件シーン」+「解決・弁護士シーン」の二幕構成なのがわかれば、連続ドラマ(例えば”アメリカの弁護士シリーズ”)みたいにとっつきやすい
その辺含めてかなりライトまるでウエハース
『殺し屋の営業術』みたいにテンポはいいし、『発注いただきました!』の朝井リョウとか、新川帆立みたいにさらさら~と読めればたぶん楽しめたのかも
如何せん、別言語の別の国が舞台だから、というとっつきにくさは若干あるもんな~
この訳者の別のが読みたい
「最終法廷(ヨアヒム・フェルナウ弁護士シリーズ)」とか面白そうだぞ
あとは返信欄に悪口三昧してる
見苦しいことだ


猯
@647k38
主人公がクソ馬鹿おろかビトすぎて、第8事件「自白」は大喜びしちゃった
ざまーみろいい気味!
なのでエピローグのやり返しターンは萎えた なくてよかった
別に大して画期的でも斬新でもない「やり返し」だしな…
第7事件「強姦」は期待してた分それなりに楽しめた
何より主人公が事件から抜けてくれたし(御役御免だべろべろばー!)、加害者が痛い目合う系なのですっきりはする
ただこれ、有名なシーラッハの「ふるさと祭り」とほぼ同じシチュエーションなんだよね?なんか…パク…二次創作的な…
ほかのもどうなんやろね
帯やら本文で主人公が人情派だの良心的だの言われてるのが納得いかない
自分オリジナルの「正義」を押しつけてるだけじゃん
死体隠蔽は正義だけど、強姦立証は正義じゃないとか、イミフなオリジナルルールに従ってるだけで苦悩面してるのイライラする
お前の脳ミソだけでつくられた都合いい風見鶏的”お道徳”とか知らんし
すごく支配的な人物だってのはわかる
自分の思い通りにできるなら死体隠蔽は手助けするけど、思ったのと違う偽証はしたくないからしない
「責任を手放すのは難し」いんじゃなくて、全部を自分のやり方で進めたいんでしょ
若い同僚の、どんな手紙も事前に目を通してからじゃないと発送しないし、事務所のあらゆる予定を把握している管理者
そのくせ自分の新婚旅行を優先し、事件はぞんざいに新人におしつけて終わり
後悔してるんだって!
そりゃ後悔ぐらいしてくれなきゃ困る

猯
@647k38
あと、すごく冷淡というか、思いやりはないよね、ぎょっとするくらい
第1事件「正当防衛」で貧困層らしき外国籍強盗犯が殺され、第3事件「少年兵」で人を殺すように仕込まれた人間たちの過去が語られたあとで、ハイソサエティ同士できゃっきゃ楽しく晩餐しながら、事件についてあれこれゴシップするシーンが入るの、最高にグロい🤮🤮
痛ましい事件があるから夕飯楽しむな、とは言ってない
仕事上知った他者の秘密・悲惨な人間の過去をメシのつまみにするのは、行為としてキショすぎる
しょせんメシの種ッスもんね~わかりたくもね~~グロ~~~~~~~
他人に対する気持ちがない~~~
仮に、親密な家庭を同じくする伴侶や親に言うなら、まだわかる
ただの会食相手とのつまみにする?居酒屋で営業職がうちの客先が馬鹿でさぁって盛り上がってたら冷めるし、それ見てて「良心的人物」とは評価しがたい
今ここに人生をかけて被害者と加害者が対峙するという深刻さを、「「難民」といういい感じのおしゃべりテーマ・トピック」として扱えてしまうんだという冷め
別にしててもいいよ、”犯罪”じゃないし
でも好印象は持てない
作品が、というより、これを平気で書いてる作者に対する、しんじられない!という気持ちも若干ある
あんまよくないんだけどさ

猯
@647k38
よくないつながりといえば、「白人男は弱者」みたいな、「サイレントマジョリティ」「人種問題のバックラッシュ」みたいなのを、ごめん、白人作家が書いてしまうのにはやや引いてしまう
誰が言ったかで内容を諮るのは良くないので、これに単純にひっかかること自体は良くないと思うんだが、これってそんな簡単に扱っていい話題なんか、という警戒心があって、「ええ~…」ってなってまう
パーシヴァル・エヴェレットの『消失』(映画アメリカンフィクションの原作)もあるように、作家の出自・ラベルで作品の評価や受け取られ方が変わるってのは、そりゃ資本主義だから醜い面もあるだろうし、「白人男作家」への何らかの不都合もあるのかもしれんが、実際に調べて結果が出ない限り簡単に持ち出していい主張でもテーマでもないんじゃないか
だって簡単にみんなその主張にのれちゃうもんな…
これは本編に強い関連があるわけじゃないので、置いとく
自分は詳しく知らないところなので、あまりつっこめない
少なくとも、ゴーストライター路線に行くなら、「若い女がこんな複雑な作品書けない、って思わせてウケ狙うんだ!」とかでも十分皮肉れるし理屈つくし、そっちでよかったじゃん
いつもだったらこういう「ぼくだったらこうする!」みたいなの書かないんだけど、本編が浅い(と決めつけてる)から浅知恵書いてもまあいいだろう
連作短編ってつくりっぽくて、第1事件でこう判断したのは、実はあの事件のせいで、、、第2事件がそのあの事件、みたいにつなげてるんだけど、クリフハンガーぽさあんのもムカつくんだけど、どれも主人公がヘマやってる話でしかないので、またかよこいつ頭使ってから行動しろとしか思えない
もうずっと主人公がきらい

猯
@647k38
クソ馬鹿さだと第4事件「塩」がヤバくて、
「私は初めて、罪を犯した者の心の重荷を罰が取り除くこともあるのを理解した。」
とあって、ブチ切れそうだった
あたりまえだろ!!!!
改悛、懺悔、贖罪、涵養、その他もろもろ交ぜて刑罰の是非は語られてきたんちゃうんか
改悛という人の内面に刑罰が踏み込むことの是非はともかく、贖罪だの禊だのと絡めて刑罰の目的を語るのはごく普通の、ありきたりの考え方じゃん
ベルリン一優秀弁護士キャラがそんなこと言うててええんか??
うそだろ、法哲学とか刑法学でやんねーの、って調べてるけど、wiki程度では見つからん
贖罪の扱いってそんなないもんなの?
いまのところそれっぽいのはフリチョフ・ハフトの『責任対話――刑法における語用論的責任論序説』くらい
アルトゥール・カウフマンとか、いろいろ探ればありそうだけども…
『中京大学大学院生 法学研究論集』6号の論説「責任,贖罪および再社会化」鈴木晃著しか見つけられてない
他にもうちょいまとまったヤツ欲しいけどな・・・
エバーハルト・シュミットホイザー「刑罰の意義について」(「鹿児島大学 法学論集」26巻1号・泉健子訳)
プラトン『ゴルギアス』を引いて、「刑罰に犯罪者への奉仕を見るようなこの種の絶対的刑罰論」とか言うてる!
ほなあるやんけ、この考え
もちろん著者は知ってるのだとして、これを大発見!みたいに言うのがすごく無理だった、馬鹿にしてんのか
あと、ジャンルごと見下してる表現多くて、一昔前の価値観すぎて、うわってなる
「分厚いスリラー小説をむさぼり読むトーマスに(中略)「しょうもない暴力ポルノじゃない」と嘲るように言う。」
「現代のホラー映画で描かれる暴力シーンや、ベストセラーリストに載っている、スリラーの名を借りた暴力ポルノ」
(人肉食犯の家に入って)「スリラーもミステリもない。」
ドイツってそんな感じなん…?いまだにミステリとか見下されて、劣位に置かれてるの?
文学って高尚であるべき✨的な?こわ
子供を生むことを資産価値、収支みたいに捉えてるっぽいのが端々に見えて、うへえってなる
無理心中はドイツにもあると書いてくれてよかった
なんか最近「心中みたいな馬鹿するのは日本だけ」みたいな論みかけてンなわけなくね?ってなってたので

猯
@647k38
こうなるだろうな、と予想した通りのことが、「大変!💥意外な真実!🤯人間の底しれぬ闇…🤔」みたいに仰々しく描かれ、まるで大どんでん返しみたいに扱われんのが、本当にムカつく
こっちを頭使えんバカだと思ってんのか?みたいな

猯
@647k38
悪口を書いてるけど、この作品を楽しんだ人を傷つけないといいな、という心配はずっとしている
これはあくまで自分の感想で、他人がどう感じたかに影響を与えたくない
じゃあ書かなきゃいいじゃん、と思うけど、それはフェアじゃない
嫌なもんは嫌だと記録したい
とはいえここまで罵る必要はないんだが…
作品の記録というより、自分が何を嫌だと思い、何に腹を立てたか、という自分の記録をしたい、という欲求の方が上回ってるところはある
いつかこの作品を読み返したとき、こんな感想を書いていたって恥じ入るかもしれんし、おっ先回りしといてくれて助かる!てなるかもしれん
これは自分の比較だなあ日記でやれ
あと好きになれなかった本の感想見にいって絶賛しかなかったらすごく悲しいし傷つくから、そうでない意見もちゃんといるよと残しておきたい
で、この悪口にカウンターとして、いやこういうところが良くて…って詳細な「良い感想」が書かれるとうれしい
反論されると傷つくのだけど、別の感想を見るのは楽しいので、どうか委縮されず、よい感想が上に載っていくといいな