和月 "最後の晩餐" 2026年7月4日

和月
和月
@wanotsuki
2026年7月4日
最後の晩餐
最後の晩餐
井上荒野,
原田ひ香,
寺地はるな,
江國香織,
藤野千夜,
角田光代,
金原ひとみ
どの話も全部面白かった! アンソロジーって思わぬ出会いを楽しむ読み物だと思っていて、それはつまり自分には刺さらない作品も含む覚悟が必要な本。 だけど、今回はそれぞれの著者の作風含めてどれも味わい深く、全て好ましかった。 「最後の晩餐」をテーマに、様々な年代、場所で登場人物達が食に思いを馳せる。 江國香織氏、金原ひとみ氏、角田光代氏と続き、もうこの時点でそれぞれの書き癖というか、特徴がこれでもかと出ていて大好き。 寺地はるなさん原田ひ香さんは今回初めて読んだけど、他の著作も読みたくなる面白さだった。 後に続くお2人も短編とは思えない重厚さがある物語で、本当に素晴らしかった。 全ての作品を通して読んで、色々な食べ物小説を楽しむのも良し、その時々の気分で読みたい作家の文章を選ぶのも良し。「最後」と名のつく主題でも、どのお話も食と結びついているからか、読んでいると前向きな気持ちなれる。 私にとっての最後の晩餐はなんだろう。一緒に読み終わった人達と語り合いたくなるような、そんな作品だった。 どれも良かったけど、昔読んで印象に残っていたルート225の藤野千夜さんと再びめぐり逢えたことがとても嬉しい。
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