ちゃせん "ぼくのいうことを、きかないぼ..." 2026年7月4日

ぼくのいうことを、きかないぼく
ぼくのいうことを、きかないぼく
中田いくみ,
柴野理奈子,
谷謙太朗
トゥレット症に悩む小学6年生の駿。自分の症状の原因も分からず、周囲からは問題児だと白い目で見られ、家庭も冷え切り、それでもなんでもないようヘラヘラとした仮面を被る駿。自分なんかいなくなりたい、まだ子供なのにそこまで思い詰める姿に、胸が痛む。大雑把で適当だけど懐の深いワタルと、真面目にしっかりと考え、駿を理解しようとする遥斗の存在が大きな救いになる。なんにしても、まずは知ることから。物語としても、読者である子どもたちが学ぶきっかけとしても素晴らしい一冊。 「正解だと思われたいことをする」ってのはまちがい、というワタルの言葉が心に残った。ふたりの友情に救われ、頑なに張り詰めていたお母さんの心もほどける。問題はまだまだあるだろうけど、希望の持てるラストだった。そして、おじいちゃんになった3人のイラストに思わずほろり。
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