読書猫 "刺青・秘密" 2025年3月27日

読書猫
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@YYG_3
2025年3月27日
刺青・秘密
刺青・秘密
谷崎潤一郎
(「刺青」抜粋) “やがて彼は左手の小指と無名指と拇指の間に挿んだ絵筆の穂を、娘の背にねかせ、その上から右手で針を刺して行った。若い刺青師の霊は墨汁の中に溶けて、皮膚に滲んだ。焼酎に交ぜて刺り込む琉球朱の一滴々々は、彼の命のしたゝりであった。彼は其処に我が魂の色を見た。”
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