イシイルカ "ぎょらん(新潮文庫)" 1900年1月1日

ぎょらん(新潮文庫)
引きこもりの兄と、不倫相手の突然の死に憔悴する妹とのなんとも不思議な兄弟愛的な何かから始まる物語。 次から次へと、尽く罪の意識に苛まれる人生。 この世はとにかく生きにくいところだなあ、と思う。 恋愛よりももっと穏やかで冷静な、安定した関係。 幾重にも絡み合う登場人物たちの人生。死者の意思、魂と残された親しい人たちの思い。 みやげだま。 最後の二章は涙なしには読めなかった。 最終章の「赤はこれから」は、文庫化された際の書き下ろしだという。 新型コロナという、世界中の人々の生き方、生活様式を一変させた禍い。 いい年して、居酒屋とか日高屋のカウンターでしくしく泣きながら読んでるもんだから、なんかもう恥ずかしいけど、まだギリギリ花粉症ということで、ごまかせたかな。
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