本屋lighthouse "重力と恩寵" 2026年7月5日

重力と恩寵
重力と恩寵
シモーヌ・ヴェイユ,
冨原眞弓
ロシアの平原を歩いて神との会合へと急いでいた聖ニコラオスが、ぬかるみに嵌りこんだ農民の荷車をひっぱりだすのを手伝っているうちに、是非もなく神との約束に遅れてしまったように。いわば不本意ながら成就された善、ほとんど羞恥心と後悔をおぼえつつ成就された善は、純粋である。だれもこんなふうに成就することは望まない。絶対的に純粋な善はすべて、意志の作用を完全にまぬかれる。善は超越的だ。神は善である。(p.88)
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