
もも
@shii_hoo
2026年7月5日
多類婚姻譚
凪良ゆう
読み終わった
@ 自宅
ジェンダー、世代間での価値観の違い、セクシュアルマイノリティ、正規雇用と非正規雇用…
短編集でいろいろな世代の登場人物がいて、どれも婚姻にまつわる話になっている。
こういうテーマの物語は、自分の経験も含めて思うことがありすぎて感想を書くのが難しい。言葉が強くなってしまう。
ただ、小説の大事なことの一つは、多数派にかき消されてしまう小さな声をすくい上げることだと思っているから、私はこうした物語を読むと救われる。
話の中で「おっさんずラブは面白かったけど、おばさんずラブがあったら見てられないよね〜」的な会話の場面があって、その非対称性と無自覚な差別よ…。でもこういう会話は悲しいことに日常でも結構耳にしていて、極端な性差別は減っているかもしれないけど、女性蔑視は今も根深く残ってる。
男性の生きづらさを語る男性に対して、「女性に生きづらさを強いてきたこれまでのツケが回ってきている」という言葉が出てきて、すっごく頷けた。(嫌な気持ちになった人すみません)
男性の生きづらさを放っておいていいと思ってるわけではないのだけど、やっぱり女性の方が不利な場面は多いから、「男性だって生きづらい」と言われても簡単に並列では扱えないという思いがある。
生きづらさを抱えている人が多いこの国で、どんな社会にしていきたいか、考える材料に満ちている小説。




