
昼寝ねこ
@hiruneko
2026年7月6日
滅びの前のシャングリラ
凪良ゆう
読書メモ
感想
小惑星が地球に衝突し1カ月後に人類が滅亡する。パニック小説になりそうな題材だが、それよりも逃れようのない終末に社会秩序が崩壊してしまった世界で、夫婦愛、親子愛、兄弟愛、家族愛、恋愛、友愛などいろんな愛情に縋って強く生き抜く市井の人たちの逞しい物語という印象が強い。もちろん掠奪や殺人、暴力などの辛い描写は数多く出てくる。そしてラストは滅びが回避されることもなく世界は滅亡に向かって突っ走っていく。元ヤン母親の静香とその家族、アーティストのLocoと仲間たちの潔い生き方に、人間としての美しさを感じた。



