
miko
@miko88
2026年7月6日

不運な奴ら
B・S・ジョンソン,
若島正
読み終わった
@ The Ryokan Tokyo YUGAWARA
なるほど実験的な小説だなと思いました
「おれ」の友人に起きた出来事について、「おれ」の整理されていない述懐を、切り刻まれてランダムに追いかけるという小説で、まあまあ飲み下すのに労力を要するなという感じでした
生々しい人間の、それも鬱々とした出来事についての思考が、咀嚼しやすいわけはないだろと言われればそれはそうなんですが……
断片的ながらも読み進めていると拾えてくる事実もあり、ランダムであることでその拾える順番・そこから受ける印象は読者によりけりだと思うんですが、それが外部から観測した「他者」がいかに適当で、己が好きなように定義したものであるかという感じがするのは好きですね
そういう生々しいものに全面的な共感を示すことはたぶん難しく、普段目にしている「他者」がいかに整然と整えられたイメージでしかないか、というか
1周読んで手に入れた情報をもとにもう1周読んでもいいんですが、この1周目のざらざらした感じは損なわれるだろうなあという気分はあり、なんとも難しい感じ
