
人工芝
@_k55y
2026年7月6日
多類婚姻譚
凪良ゆう
読み終わった
「結婚」という言葉を知っているつもりでいたけれど、
この作品を読んで、その輪郭は人の数だけ違うのだと改めて思った。
誰かと生きることは、ただ好きという気持ちだけでは成り立たない。価値観や常識、社会の目、自分でも気づいていなかった願い。それらが静かに積み重なって、人と人との関係を形づくっていく。
正解を教えてくれる物語ではなく、それぞれが抱える幸せや孤独にそっと寄り添いながら、「普通」とは何かを問いかけてくる一冊。
「幸せ」の形は一つではない。
そんな当たり前のようで難しいことを、静かな筆致で丁寧に描いた作品。
人は誰かと生きるために結婚するのか。
それとも、自分らしく生きるために結婚という形を選ぶのか。
読み進めるほどに、その境界は曖昧になっていく。




