一年とぼける "ネクロポリティクス" 2026年7月6日

ネクロポリティクス
ネクロポリティクス
アシル・ンベンベ,
小田原琳,
岩崎稔
「ナノレイシズムとは、皮膚の色に基づく一見無害な日常的振る舞いのなかで表現された麻酔性タイプの偏見であり(中略)自分たちのなかの一員ではないと思うひとびとにスティグマを刻印し、とくに暴力をふるって傷つけ、貶め、汚すことも加わる。」p98〜99 「ナノレイシズムの機能とは、わたしたちそれぞれを一見無害そうなヤギの皮をかぶった貪欲な兵士に変えることである。その内実とは、望ましくないとみなすひとびとの大半を耐えがたい状況に追いやり、日常的に包囲し、繰り返し数えきれないほどのレイシズム的な打撃と外傷を与え、それまでに獲得したあらゆる権利を剥ぎ取り、群れとして燻り出し、自分から出ていくしかなくなるまでずっと貶めることである。レイシストが加えた傷について言うなら、これらの損傷や傷口は、特殊な性格の一撃を被った、あるいはそれを何度も被った人間的主体が負ったものだということを忘れるべきではない。言い換えるなら、こうした傷が、痛みが強くて忘れることができないのは、身体とその物質性だけではなく、さらに何よりも手で触れることができないもの(尊厳や自尊心)まで攻撃しているからである。傷の痕跡はたいてい不可視であり、その傷痕はまず癒えることがない。」p99
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