彼らは読みつづけた "鎌倉うずまき案内所 (宝島社..." 2026年7月6日

鎌倉うずまき案内所 (宝島社文庫)
*本の中の読書* 《最初はパイプ椅子だったのを、座り心地のいい小さな木の椅子に替えて薄い座布団を敷いた。作業もなく客もいない時間、私はそこでひたすら、本を読む。 作業もなく客もいない時間というのは、私がこの店の主となったころから大量にあった。新刊を扱う本屋だったら、こうはいかなかっただろう。私はここで長い長い間、本を通してさまざまな作家と出会い、さまざまな物語の中に入り込み、さまざまな空間へ行き、さまざまな人生に触れた。 作家が存命か、内容が創作であるか実録であるかは、ほとんど意味をなさない。本を読んでいる間、私にとってはすべての作家が生きており、すべての登場人物が実在しているからだ。》 — 青山美智子著『鎌倉うずまき案内所』(2021年4月Kindle版、宝島社文庫)
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