
東京大学出版会
@utp
2026年7月7日
スロー・ルッキング
シャリー・ティシュマン,
北垣憲仁,
新藤浩伸
あえて「ゆっくり見る」ことで世界が変わる
----書評掲載いただきました-------------------
著者は、ゆっくり見る実践は認識論的な美徳をもたらすという。つまり、人がどのような知識を作り出すかということは、人がどのように世界を知覚し、気づきを得られるかということにかかっているのだ。だからスロールッキングの実践は、「物事の複雑さを理解することを優先し、判断を先延ばしにすることに重点を置いている」という。
(ドミニク・チェン氏 6/22『読売新聞』)
しかし、ゆっくり見るためには技術が必要なのだ。漫然と見ていてもふつうはただぼーっとするだけだろう。(中略)だから、スロー・ルッキングはトレーニングしなければいけない。さらに、私みたいなせっかちな人間はもう少し性格を変えなくちゃいけないだろうし、未知のものや細部や関係性に対するアンテナを鋭敏にしなくちゃいけない。
(野矢茂樹氏 6/28『朝日新聞』)
本書の美点は、ゆっくり見ることを技術と訓練の問題と捉え、そのやり方を読者に向けて具体的に提示してくれる点にある。ゆっくり見ることを称揚するだけの精神論ではない。
(吉川浩満氏 8/28『週刊文春』)
スロー・ルッキングの効用は教育の分野だけにとどまらない。それは複雑な世界を複雑なまま受け止め、ゆっくりと理解を深めていく姿勢を養う方法でもある。鍛錬は必要だが、誰にでも習得できる性質のものだ。あらゆる分野で有意義な方法と言えるだろう。
(秋田麻早子氏 6/7『日本経済新聞』)
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タイパだ、コスパだ……なんと古臭いのだろう。ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員の著者がゆっくり見ることの効用を様々な角度から論じ、少しの工夫で誰でもできる実践的な提案を行う。ゆっくり見れば世界が変わる、教育学研究最前線――スロー・ルッキングのすすめ。





