

東京大学出版会
@utp
哲学・歴史・心理などの人文書、政治や経済などの社会科学の本、数学・生物・地学などの理工書を刊行している出版社です。著者は必ずしも東京大学の先生方だけというわけではなく、他大学の先生や他のお仕事をされている方もいらっしゃいます。もしかしたら大学で使っている「教科書」のイメージが強いかもしれませんが、ただ特定の学問を学ぶだけではなく、それを読むことで自分の糧になる、新しい扉を開くきっかけになる、生きていくための錨になるような本をご紹介したいと思っています。
- 2026年7月7日
建築のラグジュアリー加藤耕一■本書「はじめに」より■ 本書『建築のラグジュアリー』の出発点にあたる体験を、はじめにお話ししたい。本書は、高級品について論じるわけではない。人びとが建築を、さらに建築以外のモノを、愛着を持って長く使い続けることの価値を「ラグジュアリー」と捉え、私たちの身のまわりの建築とラグジュアリーを再び繫ぎ直すことが、本書の目的である。 ◾️書評掲載いただきました◾️ 「建築好きのみならず、文化、アート、モノづくりなど多様な関心に応えてくれる書だ。読み終えた今、またパリを、ロンドンを、そして欧州各地を旅してみたくなった。街中のひとつひとつの景色がきっとどれほど違って見えてくることだろう。」 (1/24『沖縄タイムス』、評者:服部雄一郎・翻訳家) 「まるで良質な小説を読むように、一気呵成に読んだ。」 (1/25『読売新聞』、評者:金沢百枝・多摩美術大学美術学部芸術学科教授) 「建築の安易な解体は、歴史のなかで豊かな建築を育てる意思の欠如も意味している。そう知らせる力作である。」 (1/17『毎日新聞』、評者:松原隆一郎・放送大学特任教授) ----------------------------------------------- ■隈 研吾先生よりコメントをいただきました■ 「モダニズムが排除した建築の二つの重要なプレーヤーである物質と装飾。それを再び建築の主役として統合しようというこの本のチャレンジは、KKAAの試みとも、響き合うものを感じた。」 ----------------------------------------------- 「はじめに」は著者の加藤先生がパリで二年間の留学生活を送っている様子が書かれています。家具付きアパルトマンにはゴミ箱がなく探したが、日本のように使い捨てを想定されるような安価なものはどこにも売っていなかったこと。フランス人の知人宅は賃貸にもかかわらず、壁を好きな色に塗り替えていたこと。モノの手入れはついつい面倒に感じがちですが、「メンテナンスの悦びは、ヒトとモノを繋げてくれる」という著者。「ラグジュアリー」について考える入口になるエピソードは試し読みできます! - 2026年7月7日
近現代日本史 世界大戦間期から冷戦終結まで大江洋代,樋口真魚,若月剛史,飯島直樹近代に形作られたシステムを引き継ぐ現代を生きる私たち。今何が起こっているか理解するためにも、まずはなぜ・どのようにそのシステムができあがったのか、どのような人物が関わってきたのか、当時生きていた人々にどのような影響を与えたのか知る必要があるのではないでしょうか。ただ語句を覚えるのではなく、その語句と語句の間を丁寧に埋めるように書かれた大人も読める「近現代史の教科書」(後半)です。この書籍の装画は自動車がモチーフになっています(「car02」)。『近現代日本史 幕末維新から第一次世界大戦まで』同様、杉山陽平さんの作品、ブックデザインは大倉真一郎さんに手掛けていただきました。 --- 「この本で勉強したかった」――知識を問いにつなげ、複雑な社会を生き抜く思考力を養う 現代社会の基礎となった近現代を、政治・経済・文化・ジェンダーの視点で俯瞰し、高校教科書から一歩踏み込んだ「問い」に誘うことで、歴史の見方を変えていく。高校生、大学生、社会人まで、歴史を学ぶすべての人のためのテキスト。幕末維新から冷戦後までを2冊に凝縮。 - 2026年7月7日
近現代日本史 幕末維新から第一次世界大戦まで大江洋代,樋口真魚,若月剛史,飯島直樹近代に形作られたシステムを引き継ぐ現代を生きる私たち。今何が起こっているか理解するためにも、まずはなぜ・どのようにそのシステムができあがったのか、どのような人物が関わってきたのか、当時生きていた人々にどのような影響を与えたのか知る必要があるのではないでしょうか。ただ語句を覚えるのではなく、その語句と語句の間を丁寧に埋めるように書かれた大人も読める「近現代史の教科書」(前半)です。ちなみに、この書籍の装画は能舞台の正面に描かれた松がモチーフになっています。杉山陽平さん(@sugi_you)の作品、「影向の松」です。ブックデザインは大倉真一郎さん(@okurashinichiro)に手掛けていただきました。 --- 「この本で勉強したかった」――知識を問いにつなげ、複雑な社会を生き抜く思考力を養う 現代社会の基礎となった近現代を、政治・経済・文化・ジェンダーの視点で俯瞰し、高校教科書から一歩踏み込んだ「問い」に誘うことで、歴史の見方を変えていく。高校生、大学生、社会人まで、歴史を学ぶすべての人のためのテキスト。幕末維新から冷戦後までを2冊に凝縮。 - 2026年7月7日
スロー・ルッキングシャリー・ティシュマン,北垣憲仁,新藤浩伸あえて「ゆっくり見る」ことで世界が変わる ----書評掲載いただきました------------------- 著者は、ゆっくり見る実践は認識論的な美徳をもたらすという。つまり、人がどのような知識を作り出すかということは、人がどのように世界を知覚し、気づきを得られるかということにかかっているのだ。だからスロールッキングの実践は、「物事の複雑さを理解することを優先し、判断を先延ばしにすることに重点を置いている」という。 (ドミニク・チェン氏 6/22『読売新聞』) しかし、ゆっくり見るためには技術が必要なのだ。漫然と見ていてもふつうはただぼーっとするだけだろう。(中略)だから、スロー・ルッキングはトレーニングしなければいけない。さらに、私みたいなせっかちな人間はもう少し性格を変えなくちゃいけないだろうし、未知のものや細部や関係性に対するアンテナを鋭敏にしなくちゃいけない。 (野矢茂樹氏 6/28『朝日新聞』) 本書の美点は、ゆっくり見ることを技術と訓練の問題と捉え、そのやり方を読者に向けて具体的に提示してくれる点にある。ゆっくり見ることを称揚するだけの精神論ではない。 (吉川浩満氏 8/28『週刊文春』) スロー・ルッキングの効用は教育の分野だけにとどまらない。それは複雑な世界を複雑なまま受け止め、ゆっくりと理解を深めていく姿勢を養う方法でもある。鍛錬は必要だが、誰にでも習得できる性質のものだ。あらゆる分野で有意義な方法と言えるだろう。 (秋田麻早子氏 6/7『日本経済新聞』) ----------------------------------------------- タイパだ、コスパだ……なんと古臭いのだろう。ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員の著者がゆっくり見ることの効用を様々な角度から論じ、少しの工夫で誰でもできる実践的な提案を行う。ゆっくり見れば世界が変わる、教育学研究最前線――スロー・ルッキングのすすめ。
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