

東京大学出版会
@utp
哲学・歴史・心理などの人文書、政治や経済などの社会科学の本、数学・生物・地学などの理工書を刊行している出版社です。著者は必ずしも東京大学の先生方だけというわけではなく、他大学の先生や他のお仕事をされている方もいらっしゃいます。もしかしたら大学で使っている「教科書」のイメージが強いかもしれませんが、ただ特定の学問を学ぶだけではなく、それを読むことで自分の糧になる、新しい扉を開くきっかけになる、生きていくための錨になるような本をご紹介したいと思っています。
- 2026年8月21日
東大政治学東京大学法学部「現代と政治」委員会紛争や悲劇は避けることができないのか。どうして日本の政治家の大半は男性なのか。そもそも政治はなぜ必要なのか。東大1・2年生たちの好奇心に応えながら、法学部の政治学系スタッフがそれぞれの研究について熱く語った珠玉の講義。東大で政治を学び、東大から政治を考えよう。 - 2026年8月21日
憲法木村草太いつからだって学び直せる。新しい時代に生きる学生、社会人必携の1冊。 憲法の全体像が一望できる、コンパクトなテキスト。立憲主義の歴史から説き起こし、憲法のしくみを独自の視点で整理、背後にある理論と法体系を明解に解説する。最新判例・重要論点を網羅し、話題の憲法問題もカバー。 - 2026年8月3日
ことばの「なぜ?」に向き合う、爆笑必至エッセイ! 迷わず読めよ、読めばわかるさ \\コメントいただきました// 「前作も最高でしたが、今作も相変わらず川添節が炸裂しまくってる。まえがきの2pからボケの手数がすごすぎる。最高だ。」 水野太貴氏(ゆる言語学ラジオ) 「笑えて、ためになり、読み終わるとフリーダムな気持ちになる奇跡の本。」 高野秀行氏 (ノンフィクション作家) 「自ら手傷を負いながら「あるある」の本質に肉薄する渾身の回をはじめ、今回のRound 2も楽しくて楽しくて。」 古田徹也氏(哲学者) ---- レイザーラモンRGの「あるあるネタ」はどうしておもしろいのか。「飾りじゃないのよ涙は」という倒置はなぜ印象的なのか。猪木の名言から「接頭辞BLUES」まで縦横無尽に飛び回りながら、日常にある言語学のトピックを拾い出す。抱腹絶倒の言語学的総合格闘技、Round 2スタート! - 2026年8月3日
言語学バーリ・トゥード川添愛読むなよ、絶対に読むなよ! ラッシャー木村の「こんばんは」に、なぜファンはズッコケたのか。ユーミンの名曲を、なぜ「恋人はサンタクロース」と勘違いしてしまうのか。日常にある言語学の話題を、ユーモアあふれる巧みな文章で綴る。著者の新たな境地、抱腹絶倒必至! - 2026年7月29日
共通スラヴ語大山祐亮得体の知れない言語が本文にところ狭しと並んでいる、この高揚感……。言語好きの方ならわかるはず! --- スラヴ語派がどのようにインド・ヨーロッパ祖語から分化してきたのか。スラヴ語比較音韻・形態論という分野における、考えうる限り全ての問題を網羅的に検討することで、比較言語学に限らず、広く学問分野全体に通じる論点を提示する。 - 2026年7月29日
ゴミが作りだす社会吉田航太インドネシアの廃棄物処理の話……?ではあるのですが、それが結構おもしろい。お役所のトップダウンでも中央集権的ななにかでもなく、住民がおのおのなんとか対応していくことでそれ自体がインフラとして機能し始める。著者はそこに「分散」という論点を持ち出します。インドネシアの廃棄物処理の話、気になってきましたか? --- 廃棄物処理の先進都市として知られるインドネシア・スラバヤ市。ポストスハルト体制という社会的背景のもと、同市では市場化と住民参加による試行錯誤の末、ゴミ問題は解消していった。本書は、著者による参与観察をとおして、まがりなりにもうまくいっているゴミ処理インフラの成り立ちを明らかにし、そこに誰もが想定しないテクノロジーの可能性を見出していく、ユニークな人類学的研究。 - 2026年7月29日
かたちは思考する平倉圭*千葉雅也『センスの哲学』(文藝春秋) 巻末読書ガイドでご紹介いただきました* セザンヌからスミッソンに至る近現代美術、ゴダールの3D映画、トンネル工事の記録写真、そして同時代の演劇やダンスまで、多様なジャンルを横断してひろがる「芸術」という営みを、一貫した方法論的精密さで分析する。芸術作品を見ることを通して、見る「私」を作り変える、驚異の芸術論。 - 2026年7月27日
情報をどのリソースから収集し、どのように分析するのか。そもそも何のための分析?ゴールはどこなのか。誰にどのように考えてもらうための分析結果のアウトプット、作成資料なのか。……おそらく組織に所属している方なら日々頭を悩ませていることではないでしょうか。警察庁のほか内閣官房(国家安全保障局及び内閣情報調査室)や外務省に勤務し、安全保障分野の政策立案やインテリジェンス関連業務に従事した”政府のインテリジェンスの中枢を知る著者”が、インテリジェンスの技法を余すところなく実践的に解説します。混迷極まる国際情勢を読み解くためのリテラシーを身につけたい方にもおすすめです。 [本書で紹介する作業プロセス] ①アウトプットのイメージ ②問いの設定 ③分析枠組みの設定 ④分析の計画 ⑤情報の収集・整理 ⑥分析 ⑦プロダクトの作成 [こんな方におすすめです] ●国際情勢を自ら読み解く力 ●安全保障政策の決定を支える分析力 ●組織を的確な戦略判断に導くスキル を身につけたい方 - 2026年7月27日
進化と人間行動 第3版大槻久,長谷川寿一,長谷川眞理子,香田啓貴,齋藤慈子生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第3版! 共著者を加え、発達・言語をはじめとする比較認知や、累積的文化進化などについて補充。BOX(コラムのようなもの)や読書案内もさらに充実! \大幅改訂、これが決定版! 3つのポイント/ 一度読んだことのある方も、ぜひ最新版を! ①実際の講義での学生の関心・要望に応えた改訂 第12・13章を中心に、発達、言語をはじめとした比較認知、文化進化などについて補足。終章では生活習慣病や少子化の背景、情報化と協力行動の変化、生成AIの登場がコミュニケーションに及ぼす影響など、現代的な問題を、進化環境とのギャップという側面から解説しています! ②改訂箇所、もりだくさんです! (3.7)エピジェネティクス、(6.4)原人の進化、(6.11)心を生んだ古環境、(12.1)他の動物種との比較研究、(12.2)心の個体発生と系統発生、(12.6)心と言語能力の進化の研究、(12.7)生物学的事実と理論との統合、(13.2)ニッチェ構築、(13.3)文化変容の累積と発展、(13.4)累積的文化進化を実験的に再現する試み、(終章)ヒトの進化環境と現代社会 ③BOXを8点追加 (1.2)エソロジー、(3.1)DNAとRNAで用いる塩基の違い、(3.2)表現型可塑性、(5.1)心の理論、(7.1)ベビー・スキーマ、(12.1)再現性・一般化可能性の危機、(13.1)ナチュラル・ペダゴジー、(13.2)文化進化実験と生得的バイアス - 2026年7月27日
ままならぬ顔・もどかしい身体山口真美顔は、身体は、誰のもの? --書評掲載いただきました--- 「自分も他者も、思い通りにならない顔と体を抱えて生きている。そんな当たり前を再認識することが、偏見をおいて他者と向き合う最初の一歩になることを、本書は教えてくれる。」 (5/24『日本経済新聞』) 「指先のしびれからルッキズムなどの社会問題まで、自分自身ですらコントロールできない人間の「顔」と「身体」の動きについてを、著者は研究者らしい俯瞰の視点でまとめている」 (朝日新聞出版『AERA』(2025/7/7号)「アエラ読書部・599 伊藤亜和の読まずにはいられない」) 「本書は、病むことと健康の複雑な関係を問いかけたエッセー集である。」 (7/6『北海道新聞』、評者:小倉孝誠・慶應義塾大学教授) --- 顔認知研究の第一人者が、アイデンティティとコミュニケーションのジレンマに引き裂かれる顔と身体を対比させながら、ルッキズム、ジェンダー、病や死の受け止め方など、身近な偏見や矛盾について考える。科学的知見を交え、社会問題のヒントを提供するエッセイ。 - 2026年7月15日
動物と人間の関係を考える佐渡友陽一なぜ私たち人間は、動物を愛し、殺し、食べるのか? ネコと暮らす人。豚肉を食べる人。ヴィーガンの人。動物の安楽殺に異なる価値観を持つ西洋人と日本人。あいまいで、矛盾している動物と人間の関係について考えることは、私たち人間の複雑さや多様性に向き合うこと。ビッグヒストリーに飛び込んで、動物と人間のあいだを揺れ動きます。 - 2026年7月15日
身体性認知とは何かショーン・ギャラガー,田中彰吾認知は脳内だけで生起しているのではない。 身体やそれを取り巻く環境との相互作用が認知において重要な役割を果たすとする身体性認知について、認知科学の知見も踏まえ、4E認知の視点を整理し、その哲学的な原理を考察するコンパクトなテキスト。 - 2026年7月15日
獣医さんがゆく浅川満彦「いつも思うけど、猫なで声の<お熱計りますよ!>はうそくさいのよね。」(外来のネコ)など、本文にある患者目線の動物たちの声がおもしろいです! --- ご近所にある動物病院の獣医師から、競走馬や野生動物を診療する獣医師、食肉をまもる獣医師、医薬品開発に関わる獣医師まで、いろんな「獣医さん」をリアルな現場の視点でご紹介。ペットを飼っている人や動物が大好きな人も必見の一冊。 - 2026年7月7日
建築のラグジュアリー加藤耕一■本書「はじめに」より■ 本書『建築のラグジュアリー』の出発点にあたる体験を、はじめにお話ししたい。本書は、高級品について論じるわけではない。人びとが建築を、さらに建築以外のモノを、愛着を持って長く使い続けることの価値を「ラグジュアリー」と捉え、私たちの身のまわりの建築とラグジュアリーを再び繫ぎ直すことが、本書の目的である。 ◾️書評掲載いただきました◾️ 「建築好きのみならず、文化、アート、モノづくりなど多様な関心に応えてくれる書だ。読み終えた今、またパリを、ロンドンを、そして欧州各地を旅してみたくなった。街中のひとつひとつの景色がきっとどれほど違って見えてくることだろう。」 (1/24『沖縄タイムス』、評者:服部雄一郎・翻訳家) 「まるで良質な小説を読むように、一気呵成に読んだ。」 (1/25『読売新聞』、評者:金沢百枝・多摩美術大学美術学部芸術学科教授) 「建築の安易な解体は、歴史のなかで豊かな建築を育てる意思の欠如も意味している。そう知らせる力作である。」 (1/17『毎日新聞』、評者:松原隆一郎・放送大学特任教授) ----------------------------------------------- ■隈 研吾先生よりコメントをいただきました■ 「モダニズムが排除した建築の二つの重要なプレーヤーである物質と装飾。それを再び建築の主役として統合しようというこの本のチャレンジは、KKAAの試みとも、響き合うものを感じた。」 ----------------------------------------------- 「はじめに」は著者の加藤先生がパリで二年間の留学生活を送っている様子が書かれています。家具付きアパルトマンにはゴミ箱がなく探したが、日本のように使い捨てを想定されるような安価なものはどこにも売っていなかったこと。フランス人の知人宅は賃貸にもかかわらず、壁を好きな色に塗り替えていたこと。モノの手入れはついつい面倒に感じがちですが、「メンテナンスの悦びは、ヒトとモノを繋げてくれる」という著者。「ラグジュアリー」について考える入口になるエピソードは試し読みできます! - 2026年7月7日
近現代日本史 世界大戦間期から冷戦終結まで大江洋代,樋口真魚,若月剛史,飯島直樹近代に形作られたシステムを引き継ぐ現代を生きる私たち。今何が起こっているか理解するためにも、まずはなぜ・どのようにそのシステムができあがったのか、どのような人物が関わってきたのか、当時生きていた人々にどのような影響を与えたのか知る必要があるのではないでしょうか。ただ語句を覚えるのではなく、その語句と語句の間を丁寧に埋めるように書かれた大人も読める「近現代史の教科書」(後半)です。この書籍の装画は自動車がモチーフになっています(「car02」)。『近現代日本史 幕末維新から第一次世界大戦まで』同様、杉山陽平さんの作品、ブックデザインは大倉真一郎さんに手掛けていただきました。 --- 「この本で勉強したかった」――知識を問いにつなげ、複雑な社会を生き抜く思考力を養う 現代社会の基礎となった近現代を、政治・経済・文化・ジェンダーの視点で俯瞰し、高校教科書から一歩踏み込んだ「問い」に誘うことで、歴史の見方を変えていく。高校生、大学生、社会人まで、歴史を学ぶすべての人のためのテキスト。幕末維新から冷戦後までを2冊に凝縮。 - 2026年7月7日
近現代日本史 幕末維新から第一次世界大戦まで大江洋代,樋口真魚,若月剛史,飯島直樹近代に形作られたシステムを引き継ぐ現代を生きる私たち。今何が起こっているか理解するためにも、まずはなぜ・どのようにそのシステムができあがったのか、どのような人物が関わってきたのか、当時生きていた人々にどのような影響を与えたのか知る必要があるのではないでしょうか。ただ語句を覚えるのではなく、その語句と語句の間を丁寧に埋めるように書かれた大人も読める「近現代史の教科書」(前半)です。ちなみに、この書籍の装画は能舞台の正面に描かれた松がモチーフになっています。杉山陽平さん(@sugi_you)の作品、「影向の松」です。ブックデザインは大倉真一郎さん(@okurashinichiro)に手掛けていただきました。 --- 「この本で勉強したかった」――知識を問いにつなげ、複雑な社会を生き抜く思考力を養う 現代社会の基礎となった近現代を、政治・経済・文化・ジェンダーの視点で俯瞰し、高校教科書から一歩踏み込んだ「問い」に誘うことで、歴史の見方を変えていく。高校生、大学生、社会人まで、歴史を学ぶすべての人のためのテキスト。幕末維新から冷戦後までを2冊に凝縮。 - 2026年7月7日
スロー・ルッキングシャリー・ティシュマン,北垣憲仁,新藤浩伸あえて「ゆっくり見る」ことで世界が変わる ----書評掲載いただきました------------------- 著者は、ゆっくり見る実践は認識論的な美徳をもたらすという。つまり、人がどのような知識を作り出すかということは、人がどのように世界を知覚し、気づきを得られるかということにかかっているのだ。だからスロールッキングの実践は、「物事の複雑さを理解することを優先し、判断を先延ばしにすることに重点を置いている」という。 (ドミニク・チェン氏 6/22『読売新聞』) しかし、ゆっくり見るためには技術が必要なのだ。漫然と見ていてもふつうはただぼーっとするだけだろう。(中略)だから、スロー・ルッキングはトレーニングしなければいけない。さらに、私みたいなせっかちな人間はもう少し性格を変えなくちゃいけないだろうし、未知のものや細部や関係性に対するアンテナを鋭敏にしなくちゃいけない。 (野矢茂樹氏 6/28『朝日新聞』) 本書の美点は、ゆっくり見ることを技術と訓練の問題と捉え、そのやり方を読者に向けて具体的に提示してくれる点にある。ゆっくり見ることを称揚するだけの精神論ではない。 (吉川浩満氏 8/28『週刊文春』) スロー・ルッキングの効用は教育の分野だけにとどまらない。それは複雑な世界を複雑なまま受け止め、ゆっくりと理解を深めていく姿勢を養う方法でもある。鍛錬は必要だが、誰にでも習得できる性質のものだ。あらゆる分野で有意義な方法と言えるだろう。 (秋田麻早子氏 6/7『日本経済新聞』) ----------------------------------------------- タイパだ、コスパだ……なんと古臭いのだろう。ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員の著者がゆっくり見ることの効用を様々な角度から論じ、少しの工夫で誰でもできる実践的な提案を行う。ゆっくり見れば世界が変わる、教育学研究最前線――スロー・ルッキングのすすめ。
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