コー
@koobs-books
2026年7月7日
蹴りたい背中
綿矢りさ
読み終わった
解釈難しいけど、スラスラ読めたし、なんか心に残った。
みんな言ってるけど、文章上手かったなー。
数日前に読んだ安部公房よりも比喩の数多かったけど、全然くどくなくて、主人公の主観をうまく表してた。
ストーリーは純文学っぽいのかな?ちゃんと、要所要所でイベントがあって、ちゃんと進んでいく感じは感じたけど、あくまで日常を描いてるからリアリティがある程度の話だった。
純文学は話の筋じゃなくて、人の感情を読むものなのかもな。
会話がほとんどないのに、読みやすいのは文章のうまさもそうだけど、人の感情を書くのが上手いのかもって思った。
特に、わからないものをわからないものとして描写し続けるのが上手い。
主人公の気持ちも恋愛と主人公の嗜虐趣味が混ざってるのか、学校で上手くやっていけない自分を守るための蹴りなのか、あるは別なのか…分からないが、それをそのままで読ませるのがすごく良かった。
主人公以外の登場人物も正論を言ってるなって感じる瞬間もあるけど、みんなの輪にいるための、迎合した自分を正当化するための発言に思うこともあるから、みんな極端に見えて、正しさなんてどこにもない気がした。
全部が曖昧で、輪郭がはっきりしない。自分でも自分がわからない。若さってそういうものだよね。今もわからないままだけど。
それを上手く描けててすごいなって感じた。
結局、みんなそれぞれの主観で生きてる。高校生って、いや人間ってそういうもんだよね。

