yo_yohei "ギリシャ語の時間" 2026年7月3日

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@yo_yohei
2026年7月3日
ギリシャ語の時間
ギリシャ語の時間
ハン・ガン,
斎藤真理子
『ギリシャ語の時間』は今まで自分が明確に避けていた本です。ですが、斎藤真理子さんの沈思黙読会(スマホの電源を切って一日中ひたすら本を読むイベント)の開催日と、私の一時帰国日が合ったため、これを期に『ギリシャ語の時間』を読もうと思いました。 この本を避けていた理由は、主人公が言語を学んでいく物語だったからです。 私はシンガポールに住んでいるため、日常生活で英語を話さなければいけないのですが、私は英語を話すことが好きではありません。一時期は、ある種の憎しみすら感じていました。英語をどんなに勉強しても全く上達せず、私が拙い英語を話すと話し相手は苛立ったり嘲笑ったりします。そのような経験を繰り返すうちに、すっかり英語で喋ることも日本語で喋ることも嫌いになり、必要なこと以外は極力話さないようになりました。 だからこそ、今回、『ギリシャ語の時間』を読むことで、私自身が言語と何かしらの和解ができたら良いなと考えていました。 読んでいるときは『ギリシャ語の時間』の主人公の1人と自分を重ねて読んでいました。その主人公は言葉を発することができなくなっており、私もある意味では言葉を失っています。この主人公ができたら希望のある終わり方をしてほしいなと思いながら読んでました。 また、物語の途中、この主人公が万華鏡を作る描写があるんですが、この本自体が万華鏡のようだなと感じました。あるシーンの描写をしていたと思ったら、その次には全然違うシーンが描写されます。語り手もドンドン変わります。こんなにあちこちに話が飛んでも物語がバラバラにならないことに作者の凄さを感じました。
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