ギリシャ語の時間
138件の記録
miura@musa7202026年2月17日読み終わった難しかったです。 詩的、散文的な文章は美しく、書かれている内容は理解できるのに感情の質感として登場人物たちに追いついていけませんでした。それは自分が失うことや失っていくことにあまりに鈍感で無自覚なのかもしれず、「そんなに簡単なことではありません。」まさにそう言われている気持ちになりました。時間をおいてゆっくり飲み込みながらまた読んでみてこの本をすっかり楽しめるようになりたいなと思いました。


akamatie@matie2026年2月16日読み終わった『別れを告げない』がとても心に響いたので、手に取ったハン・ガンの『ギリシャ語の時間』。 物語は、日常の中にふとよみがえるトラウマのように、登場人物の傷や悲しみ、後悔、喪失を静かに語っていく。その痛みは私が中年だからかどこか同調するものがあり、じわじわと胸に広がっていった。 終盤、傷ついた二人の距離が一気に近づく場面で読む手が止まってしまった。物語が終わってしまうのが寂しくて、そのまま2ヶ月本を寝かせた。そうして温めた一冊をようやく読み始めた時、物語はあまりにも静かにすんっと終わってしまう。それが信じられなくて、最後の三分の一まで戻って読み直してしまった。 ハン・ガンが本作を「生きていくということに対する私の最も明るい答え」と語っていることに深くうなずく。人と触れ合う余裕を失っていた二人が、傷を抱える者同士だからこそ互いに気づき、わずかな優しさを持ち寄る。そんな奇跡のような瞬間がこの作品にはあり、気持ちを明るく照らしてくれる。 言葉で書かれた物語でありながら、二人が交わす言葉は多くない。それでも、沈黙のあいだに確かに存在する労わりとつながりが伝わってくる。だからこそ、一気に読み終えてしまったのだと思う。 高松の書店『ヌガルンガ』で購入したとき、店主さんが「めちゃくちゃおもしろいですよ」と言ってくれて、この人好きだなと思った。そして本当にその言葉通りの一冊だった。素敵な本との出会い。



ネル・オウチスキー@nelouchisky2026年2月12日読み終わった図書館本ハン・ガンさんの生み出すことばと、斎藤さんの訳でしか味わえない、「寒いところにいる苦しみ」をこの本でも感じた。 隔てられているのに寄り添っていて、もろいのに芯がある。そんな美しさ。

- ぽに@gaogaopony2026年1月26日読み終わった文法も単語も違う外国語を学ぶことは、砂遊びをすることに似ていると思った。乾いた砂では崩れてしまうけれど、少し湿らせると固まるようになる。水があってようやく型抜きができるようになるけれど、もとの塊から溢れた砂つぶやニュアンスがあるわけで、それって自由なことだと言えるのだろうか。

るり@utatanest2026年1月25日読み終わった何度目かの読了。言葉と向き合うこと、自分が生きてきた範囲の外にあるものと向き合うこと/そこにも世界があると知ることについて、自分のこれまでと重ねて考えていた。 何かを失っていく過程で、その空白を埋めるのかそうでないのかは分からないけれど、新たなものを知っていくことやそこに他者がエージェンシーとして存在していること、そしてその他者もまた、こちらに対してそう感じることがある、かも、みたいな。 自分が生きてきた過程を肯定されているような気がして、でもそう思えるのは私の積み重ねでもあって、いずれにせよまた読み返すだろうな。
タラコ@tokimeki_kirakira2026年1月23日読み終わった韓国文学ハッとさせられるような言葉がたくさんあった。何かが劇的に動くわけではないけれど、静かに少しずつ変化していく登場人物たちに、惹きつけられた。傷や痛みを感じながら、うっとりと読んだ。



- ぽに@gaogaopony2026年1月20日まだ読んでるハン・ガンの本ってシンプルなつくりの短文で構成されているのに表現が豊か。塩味をベースに組み立てられている長谷川あかりさんのレシピに通じるものを感じる、個人的に……。

muu@mu_book_um2026年1月8日気になる私の家の最寄りの書店にはハン・ガンや永井玲衣さん好きがいるにちがいない。 そんなレイアウトだなと勝手ながら感じました。 この本は帯文に「この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え」と書いてあって気になった。





うえの@uen02025年12月20日読み終わった回復する人間につながる物語だな、と感じた。 印象に残った言葉------ 私を許してくれますか。 許せないとしたら、私が許しを乞うていることを憶えていてくれますか。 世界は幻で、生きるのは夢だ。と、だしぬけにつぶやいてみた。 だが、血は流れ、涙は湧いてくるのに。
Kioku@noir142025年11月30日読み終わった視力を失いつつあるギリシャ語の講師の男。言葉を発することが困難になったギリシャ語教室の生徒の女。2人は異なる人生を歩んできたが、ギリシャ語の時間で出会う。2人の交流が描写された物語ではなく、少しずつ世界の感じ方が変わっていくそれぞれの人生が滑らかな言葉で語られている。時間がなく速読してしまったのだけど、一章ずつゆっくり噛み締めながら読むのが正解だろう。
ロッタ@rotta_yomu2025年11月28日読み終わった詩と小説のはざまを浮遊しているような文章と、肌の質感が迫ってくるようななまなましいむき出しの描写が交互におそってきて、まるで映像を読んでいるような感覚になる。世界が濃密なハン・ガンになる。耳が聴こえなくなった女と目がみえなくなりつつある男の話しだよ、とだけ。あとはハン・ガンに身を任せればいい。






あたらしい朝@daydreaming2025年11月16日読んでるハンガン読書2冊目。文字が詰まってて、急いで読むと何も内容入ってこないので、ゆっくり読む。そして、50ページくらいまで読んだところで、わからなくなったので、最初から読み直す。今まで読んだことない文字が、あらゆるところに散りばめられて、新しい言葉の表現の体験。
イロハ@iroha_mellow2025年11月6日読み終わった視力を失う未来が決まっている男と、声を失ってしまった女が、もう使用されていない古典ギリシャ語の講座で、講師・生徒として出会う。 ふたりが本当の意味で交差するのは最後のところだけ。物語の終盤まで、ふたりはそれぞれに、生に対する苦しみや悲しみにもがいている。 ハンガンの静謐な表現がとても巧みで、読みながら何度となく瞼を閉じてその情景を思い浮かべながら読んだ。 声を失った女の沈黙について、 「肉体を失った影のような、枯れた木のがらんどうの内部のような、隕石と隕石の間の暗い空間のような、冷たくて稀薄な沈黙だった。」 と表現していたのが、特に印象的だった。
おるば@olva2025年10月30日読み終わった・初めて韓国の本読んだ ・「彼はあるとき自分を殺そうとしたことがある」という意味を一単語に圧縮できる中動態、すごい ・ボルヘスの引用「我々の間に剣があったね」はこの作中ではやっぱり言葉なんだろうなと思う。 ・分かり合えないけど抜き身の言葉があったね

ヲキ@honyomyo2025年9月5日読んでるp.141 僕らが持っているいちばん弱く、やわらかく、寂しいもの、つまり僕らの生命をいつか物質の世界に返すとき、どんな代価も僕らには返ってこないだろうと。 いつかその瞬間が僕に訪れるとき、僕が携えてきたすべての経験を、記憶を、決して美しいものとして思い起こしはしないだろうと。 p.146 人間の体は悲しいものだということ。へこんだところ、やわらかいところ、傷つきやすいところでいっぱいな人間の体は。腕は。脇の下は。股は。誰かを抱きしめるために、抱きしめたいと思うように生まれついている。あの、体というものは。
いあに@IANI832025年7月26日読み終わった借りてきた今まで読んだハン・ガンらしくないなあと思いながらのろのろと読み進めたのだが、途中からその空気が濃くなっていって最後に高まって弾けた。今まで読んだ彼女の話より前の話なのかな?失ってしまうこと、元に戻らないこと、それでも何かを見つけることをその希望を描いていたように思う。いい話だった。








高橋|青山ブックセンター本店@frog_goes_home2025年7月24日読み終わった読書会に向けたハン・ガン強化ウィークDay2、本作は済東鉄腸さんと本屋に行ったとき「ハン・ガンはこれが最高傑作!」とのお薦めをいただいていたのだった。言葉を失った女と、視力を失っていく男の話。言葉にすることは意味を付与することで、そこには避けようのない傲慢さがつきまとう。そして視力=光を失うことは、音=言葉でしか世界を捉えられなくなるということ。この対称性よ……期待を悠々と超えてくるすばらしい作品だった。『菜食主義者』よりも断片的で、より抽象的な世界が広がっていた。









シロップ@sirop2025年6月15日買った読み終わったわかりあえなくても、そこにあるもの。ともにあるもの。個々の人間のあまりにも個々であること。混ざらないこと。混ざれないこと。存在してしまうこと。冷たい外気に触れたときのような痛み、眩しい光で何も見えない怖さ、暗闇の中でただ闇しか見えない悲しさ。それでも(たとえ見えなくても)そこにある光。 これはぜんぜん別の話だけど、わたしもいつか目が見えなくなるかもしれないので、胸が塞がるような思いにもなった。

ロッタ@rotta_yomu2025年6月3日読み始めたほんの数ページでハン・ガンの世界。わたしはいつのまにか登場人物のとなりで佇んでいる。文章を読んでいるのに視覚で引きずり込まれた感覚。静かに圧倒的。










































































































