イネイネ "白い薔薇の淵まで" 2026年7月8日

白い薔薇の淵まで
亡き恋人との思い出を語るしんみりした物語で、主人公が結局は男性と結ばれてしまい、それを苦にして同性の恋人が自死してしまうという話だと思って読み始めましたが、少し、いや、だいぶ毛色が違いました。 塁が弟と自分との関係をクーチに隠していたのは、単に後ろめたさだけだったのでしょうか。塁がひとりで温泉に行った後、クーチが感じたゲランの残り香は、結局は誰のものだったのでしょう。女性用風俗だったのか、それともその時弟とはまだ会えていたのか。 書かれていない部分の謎がなんとなくしこりを残していくような小説でした。 ストレートな百合ではなかったし、メリーバッドエンドとも言えなかった。それでも読ませる文章だなあと思っていましたが、ラストにかけての唐突な展開にちょっと戸惑ってしまったところがあったので惜しかったです…えっ?そんな…えっ?えっ?って思っているうちに置いていかれてしまった…
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