
三井
@0047ab_reads
2026年7月8日
光のとこにいてね
一穂ミチ
読み終わった
いい話だった。すごく。
あったかい感じがして、でも何度も水をかけられたようにひやりとするようなところもあって、引き込まれて読んだ。
お互いがいないといけない関係ってすごく綺麗だ。
全て手放していく果遠がたった一つ手放せなかったひとが結珠で、
全て持ったままの結珠が唯一心でゆるしていたのが果遠だったのかなと思っていて、
ふたりはまったく違うからこそ惹かれ合うのだなと思った。
作品中に、“束の間のささやかな幸福と別離を繰り返すカノン”とあったように、離れても何度でも出会えるような縁がふたりの中に続いていて素敵だなと思った。
ある意味ふたりは短い期間だけ共に過ごしていたけれど、お互いにしか本心で興味を持てないような関係だったのかなと思う。
たったふたりだけでいられたらよいと思っても、そうはいかないのが人生で。
子どもでいる時も不自由で、
大人になっても不自由だ。
人生を自由に生きたいはずなのに、それが時々とてつもなく難しいと感じることがある。その不自由って、いつも同じことを指して言うわけではないけれど。
大人になってからなんか特に、誰かがしいてくるものでもないはずなのに、状況に、世の中に、巻かれるままにあると不自由になることもある。
“光のとこにいてね”
それはきっと目の前の大切な人に向けての祈りだった。

