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@NEK0CAT
2026年7月8日
何もかも憂鬱な夜に
中村文則
読み終わった
自殺した友人、真下のノートに以下のような記述がある
「たとえばこんなノートを読んで、なんだ汚い、暗い、気持ち悪い、とだけ、そういう風にだけ、思う人がいるのだろうか。僕は、そういう人になりたい。本当に、本当に、そういう人になりたい。これを読んで、馬鹿正直だとか、気持ち悪いとか思える人に……僕は幸福になりたい。」
昔の自分を見ているようだった 自分は異質な存在で、自分の中にある暗い気持ちは、普通の人の持ち合わせていない、気持ち悪いものだった 自分のような人間の存在を理解できない人はなんて幸せ者なんだろうとまで思っていた そんな昔の自分までも救ってくれるような作品だった
主人公たちが保護されていた施設の施設長の発言は、彼らだけでなく読者である私たちにまで救いの手を差し伸べてくれた メタ的なことを言ってしまうが、著者である中村文則氏は、作中で「見返せ」と言いがちであるように思う 氏と、氏の脳内を代弁した施設長は、私に力強く生きる術を教えてくれるように思った

